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STRAWBERRY MOON

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話はそこから始まる 9




街並みをゆっくり歩く。
そんなこと最近なかったかもな。

もうすぐ銀杏が黄色く色付くかな?
まだ青々と茂る葉
でも、夕方になると少し肌寒い


隣を歩くチャンミンもカーディガンを羽織りいつもに増して儚げ

夏の頃より少しのばし気味の髪で目元が隠れてるからかな


「今日の映画、半分以上寝てたでしょ。」


空調の効いた映画館で、聞こえてくる音が子守唄みたいだったんだもん


「はぁ…。映画の感想言い合うことすらできないじゃないっすか。」


面目無い…
思いっきりチャンミンに寄りかかって寝てた。


「ごめん。お詫びになんか食って帰る?」

「ファイル買って、レポート整理しなきゃでしょ?」

「…うっ。じゃぁ!あそこの肉屋のチキン買って帰ろ?あー。あとコロッケ。えっと、ローストビーフとマリネも!な?」




なんとなく、今朝ドンへに言われた事が気になってた。
いくらチャンミンが料理好きだって言ったって、たまには息抜きもさせたい。

それに一緒に住み始める前、あそこの肉屋で小腹が空くと一緒に買い食いしてた。
惣菜は美味いし、チャンミンも好きだって言ってたし


「たまには、いいですかね?ごはんはありますから、ちょっと買っていきましょうか。」

その前にファイル買わなくっちゃ。なんて笑いながら文房具屋に入る。



へぇ。こんなんなってんだ。
いつも大学の売店で事足りてたから、文房具屋なんて初めてだ。


ショーケースの中には、色とりどりの万年筆
なんかチャンミンに合いそうだな


「ファイルありましたよ。コッチです。」

引っ張られながら目的地到着…って、おい!こんなに種類あんの?

目の前のファイルに手を伸ばすと

「それ。ルーズリーフ用です。まとめて入れておくならクリアファイル。それか二穴パンチで穴あけて…このDファイルなんかがいいと思いますけど」

「…クリアファイルで。」

穴あけて綴じるとか考えただけでゲンナリする。
チャンミンはクスっと笑うと、クリアファイルを2冊手にとって

「コレなら入れやすいですから、ユノでも大丈夫ですよ。」

なんて言って渡してくる。
本当にもう。子ども扱いしやがって。

「買ってくる。」

「僕はちょっと付箋とか見たいので、終わったら声かけて?」

「わかった。」

レジはさっきの万年筆のショーケースんとこ
クリアファイルを店員さんに渡すと覗き込む。

やっぱり、チャンミンに合いそう。
宇宙を思わせるような、青と紫がマーブル状になってきらりと光るような…

「これは貝で出来てるんですよ。綺麗でしょ?」

お金を支払って…また覗き込む。

「綺麗ですね。」

金額を見ると…18000円?うっ。キツイな…でも…

「あの。1カ月くらい取り置きって出来ますか?」

「お取置きですね。大丈夫ですよ。一目惚れなんですね。」

名前と電話番号を書いてお願いする。
そうだな。一目惚れ。

チャンミンに出会った時も一目惚れだった。


転校初日、緊張してどうしようもなかったけど、隣の席のチャンミンに目が奪われて仕方なかった。

「俺、チョン・ユンホ。ユノって呼んで。」

思い切って話しかけたら

「僕はシム・チャンミンです。あの…ユノくんって2年の時、何組だったの?」

なんて…3年でクラス替えだったって後で知ったんだけど「転入生なんだぞ。」って言って大笑いしたっけ。

キョトンとした目が可愛くって、転校してきてよかったって、前の学校の友だちと離れて寂しかったけど、一気に楽しくなったんだ。



「ユノ?会計終わったら声かけてくださいって言ったでしょう?何してるんですか。」

「ごめん。あっ、付箋いいのあった?」

チャンミンの手には、何種類か付箋やメモ帳や消しゴムなんかがあって

「大収穫です。会計してきますね?」

なんだよ。お前だって、選ぶのに集中してたんだろ?

でも…本当にいつまでたっても、俺は一目惚れから抜け出せないんだな。
会計をしてる横顔にまた見惚れてるとか…


帰りに肉屋に寄って、惣菜なんかも何種類か買って帰宅する。

食卓に並ぶのは、豪華絢爛?ってほどじゃないけど、肉屋にあった惣菜を片っ端から少しずつ

「こんなに買っちゃって…映画代だって全部ユノ持ちでよかったんですか?」

「たまにはいいじゃん。それに俺、来月バイトフルに入るし。」

「え?」

「ちょっと欲しいものがあんだよ。」

「でも学業おろそかになったらダメです。おばさんに…」

ちょっとムカついた。
いっつもいっつも、そうやって、うちの親のことばっかり。

俺はチャンミンにプレゼントしたくて。
勝手なことしてんの俺だし、あれをチャンミンが欲しいと思うかわかんねぇけど


「ごめん。ユノ。僕が言い過ぎました。
ユノだって、考えてのことですもんね。
食べましょう?すっごく美味しそうですね?」

「チャンミン。そんな俺って頼りねぇかな。」

いつも世話焼かれて当たり前すぎて、悔しいけど今日ドンへに言われるまで、チャンミンがしてくれるのが普通になってた。

「…僕にとってユノはユノで。
ずっとこのままでいて欲しいって思ってます。
充分頼って…」

「チャンミン?」

「…僕。うるさく言い過ぎて、嫌になっちゃいましたか?」

なんでチャンミンが凹むんだよ。
なんか…調子狂う。


「嫌なわけねぇだろ?不機嫌になってごめん。な?飯食ったらレポートまとめんの手伝って?」

「もう。仕方ないですねぇ。」

なんだよ。手伝えって言ったら途端上機嫌かよ。
変なのチャンミン。


箸と皿を差し出して「食べましょ?」なんてニコニコで…昔っから、こういうとこあったけど…世話好き…なのかな。

それからは、たわいもねぇ話しながら飯食って、俺の部屋に移動した。


俺がレポートまとめる傍らで俺のベットシーツ交換とか始めちゃうチャンミン。

「手伝うって言ってたじゃん。」って不貞腐れたら「自業自得です。」なんて言いながらも、ちょいちょい手を出して来る。

交互に風呂入ったら、ソファに座って柚茶飲んで、黙って隣にいる時間とかも、なんかホッとする。


俺が好きなチャンミンは昔も今も変わらない。
隣に…ちょこんといつだっていた。



…ずっと、このままでいられたら…いいのにな。




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みなさん( ̄Д ̄)ノポチっと&拍手ありがとう♡

なんでユノくんだけの声しか聞こえなくて、このタイトルになったのか…やっとわかってきた僕猫です♪
あぁ。そういうことか←って僕猫が書いてるんじゃん!
ほんわかじゃなさそうです。はい。
クレームは僕猫脳内のシムくんまで←えーーーー!

今日も読んでくれてありがとう♡
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