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STRAWBERRY MOON

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リア彼 5

Category - リア彼
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綺麗に包装された箱は僕の家族への手土産のつもりだったらしく



あまりに礼儀正しいお辞儀と挨拶と手土産


こんな風に仰々しくあらたまるから
僕の上司か?と母さんがあたふたするくらいで

ただの友人だと言ったら目を白黒させてた










「冷たくて気持ち良いソファだな。こいつも可愛いし…」




…僕に携帯を預け、自分は我が家の営業部長と戯れてる


にしても、
ひとんちのソファに初っ端から転がってんなよ


母さんが飲み物置いて向こう行ったらコレだ


…僕、なめられてる?





僕の部屋は2階にあって夏は部屋が暑いから
1階のこの涼しい応接間をいつも占領してる僕なんだけど




「なんで犬飼ってるのにHNが白猫なんだ?」


「…、HNなんて適当です。」


「パトラッシュにすれば良かったのに、」




我が家の営業部長犬、パトラッシュは
お客様が来ると愛嬌振りまいておもてなしをするのが恒例で

今もゲームほったらかして戯れてるこの人がターゲット


顔中舐め回し、隣を陣取って尾っぽを振りまくってる




…相当気に入られたな、

人を見る目がずば抜けてるコイツがこんだけ懐くってことは、この人はやっぱいい人なんだろうけど




「聞きたいって言ったのに、僕にやらせてどうすんですか?」


「あぁ、悪いわるい、家で飼えないもんだからつい、な?」



口では悪いって言いながらも撫でてる手は止めようともせず

身だけ乗り出して覗きこんでくる


…ったく、この人は、



スーツだって毛だらけじゃん、





「良いですか?物には組み合わせっていうものがあるんです。強い装備全部付ければ勝てるってもんでもないんですよ。」


「へぇ、」



って言いながら、
意識は毛並み撫でてる手の方だろ!


…ったく、パトラッシュまで、




僕がこの人に話しかければ
邪魔するな!って感じで僕とこの人の間に割り込んでくる。


これじゃ…、



「コラ!今大事な話してるんだって、」



って、そんな目で見るな!
僕が主人だぞ?



「ぱとらぁ、ちょっと待ってろなぁ?
あとで遊んでやるからぁ…」



…どんだけこの人、デレ男だよ、




その猫なで声に満足気な顔して僕とこの人の間に陣取り、僕の体を押すようにして座りこむ僕の愛犬


僕の愛犬、だよな?






「それで?魔法系に強いモンスターと戦う時の装備の注意点は?」


「それはですね。メインの武器はコレにしてサブはコレね。」


「あ、スクショしといて!」





って、それも僕?




甘え上手な人
そんな顔で頼られたら断れないじゃないか…





「そういや、チャンミナって彼女とかいるの?」


「…今、その話題って必要ですか?」


「いや…、こんな彼氏だったら彼女も幸せだろうな。って思って、」





持ち上げても何も出ませんけどね。
それに僕は…、




「そっちこそ、自慢の彼氏って感じじゃないんですか?別れたって言ってましたけど、彼女のどこが不満だったんです?」


「あぁ、俺が振られた方。
就職したばっかで仕事覚えるのに必死だったしね。」



「そう、なんだ…」





ルックスも性格も良さそうなこんな人を振る奴もいるんだ


へぇ、…、やっぱリアルはメンドイな。



それとも僕が見えてない部分で難アリとか?


DV…は、しなさそうだし
借金…は、なさそうな気はするな

もしかして、セックスが下手とか?


…デカそうだけど、





思わずジロジロとあらぬところまで観察する僕を訝しんでる感じがするけど

目が合うとニコリと笑う






「それで?おまえは彼女いるの?」


「シツコイですね。
僕の今の生活の中心はコレですって言ったら分かります?」


「あぁ、いないんだ。」




ガキ大将が弱味握ったって風な声色で
僕の肩を突っついてくる

ったく、




「いませんよ。だからなんです?
いなきゃいけないもんでもないでしょ?」




リアルなんて適当にその場限りがあと腐れなくていい。

大切なもの無くしてまで手に入れたいものなんて無いんだ。







「勿体ないなぁ?」


「あなたに言われたくありません。」




なんだって、僕のこと根掘り葉掘り

…触れて欲しくないものだってあるのに、









「あ、そうそう、昼間インしてる時ってアレだろ?」


「アレ?」


「次のアポ時間までの場繋ぎ。」



…場繋ぎって、
まぁ、そう言えばそうだけど、





「俺も上手くアポ時間調整出来ないんだよなぁ。
向こうさんに合わせて動くと移動距離半端なかったりするし、」


「でっすよねぇ。こっちの都合とかお構い無しですもん。何様!とか思う時あります。」


「だよな!」





分野は違えど同じ職種で、結構悩みどころが一緒だったりして

あまりの人に愚痴れないものがポロポロと


同僚は仲間だけどライバルで
なかなかこんな風には…



って、コロコロと話題が変わる人…だな

それとも、
僕の雰囲気で触れて欲しくない話題って
気付いた?


わけないよな…、







日が暮れ、この人の終電時間になるまで
たわいないお喋りと隣同士ゲームをして






懐かしい香りを感じ、胸が切なくなる




楽しいけど切なくなる
そんなリアルはまっぴらごめんなのに、




「また、明日な!
明日は朝からインするから。」



…ったく、懐っこい人


こどもみたいに、はしゃいで
驚いて怒って叫んで

本当、



…なん、だかなぁ、




胸痛む懐かしさなんて
僕にはいらないのに





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今日も読んでくださってありがとうございます。
昨日はゲリラ豪雨と土砂災害警戒警報
以前住んでたところで床下浸水&近くの山が崩れたことがある僕猫は眠れぬ夜でありました
近年、雨の降り方変わったよね…
追記:またやっちゃったね。焦りは禁物 話数間違えてたね。ゆ◯っ◯さん教えてくれてありがとう!
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2 Comments

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2018/07/14 (Sat) 07:59 | REPLY |   

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2018/07/17 (Tue) 18:22 | REPLY |   

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