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STRAWBERRY MOON

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音 68

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光を背負い微笑み
なにかに頷き


僕の名を呼ぶ





それだけで込み上げてくる感情




ユノの不安も迷いも、そして僕への想いも
全部、全部を僕が引き受けて

ユノが欲しがる全てを僕が
僕が創り出したい。



ただ側にいるだけじゃ物足りない。



そう思わせる、人










「おまえが怒ってくれっからホッとする。」



「なにアホなことを…、
僕はめちゃくちゃ甘くいたいんすけどね。」




小言呟かれ、叱られ怒られてんのを、そんな嬉しそうな顔でそんなこと言わないでよ

…イジメたくなる、





手の中にあったビールを僕に差し出し
僕の横に座りこんだユノは誘うように見上げ

その瞳に映った空が

澄んだこの人の心を映し出す。



ジャリっと鳴るまだ角ばりが残ってる石
そんなとこに座りこんで…、








「なぁ、なんでおまえはそんな…、はっきり言えんの?」




餌を待つネコみたいな、
綺麗にカーブを描く眼球をクリクリっとさせて

光が、
泪型に見えるようなその瞳で僕を見上げ口元が尖る


ぷっくりとしたその下唇
さも食ってくださいって具合に






「どうしてあんたがそんな愛玩動物みたいに可愛いんですか?っていう疑問の方が僕にとっては重要ですけど、ね?」




「…あい、がん、動物?」






僕が隣に座るスピードに合わせて視線が落ちる

顔を寄せれば、寄り目みたいになって
目を見開いて







「…目は閉じるもんでしょ?」




手が僕が唇を押し付けた頬を押さえ
変な声出して仰け反る、



その動きまでネコみたいだ





そして
その仰け反らせたカラダをぐっと近くに

いざるようにザリザリっと音させて
カラダ寄せてくるその仕草さえ、ネコ




足元に擦り寄り尻尾を立て
ふにゃん、と、ゴロゴロ、っと

背筋を伸ばしきって腰をクイっと上げて
モデルのように魅せつけるように歩を進める
子猫



そんな姿とダブル







「…ちゃんみんは、誑しだろ、」






…それは、…あんただ、


人の好意を一身に浴びてきた幼少期
その頃との環境ギャップにやられてるだけ


あんたこそ、超ド級のド天然誑しでしょうが





なのに、
俯き手近な小石を掴んでは川の方へと投げ
小首を傾げブツクサと口の中でなにか言ってるみたいだけどよく聞こえない。



なんか、…文句、か?






「…、なんです?」





喜怒哀楽がクルクルっとまわるユノは面白い


足先も忙しなく動き、小石を擦って音を立て続けるユノは子どもみたいだ

おっきな子ども





山の上

近くなった太陽がジリジリっと肌を焼き
強い光線は目の奥まで焼き尽くそうとする


そんな日差し浴びた川に反射する光に照らされ俯いていてもその光に包まれているユノが


脳内に焼きつく



きっとずっと忘れられない。
この光景も…、



遠くに響く声たちが
風の音が

川の流れてく音が



一緒に焼きつく




こうしてずっとたくさんのユノを僕は
僕は心の中に貯めていく


ずっと…、
永遠に、だよ?ユノ…、










「…なぁ、言葉にすんのって怖くねぇ?」





あ、話題戻った、



ユノの思考はクルクルポンポン
…たくさん考えてるうちに色々ズレてくんだろうな。

やっぱ、面白い






「そうですねぇ…、
僕は黙って我慢するって方がストレスかもしれませんね。」



「…そ、っか、」






ユノは黙ってジッと耐えて風が止むのを待つ人

僕はその風に悪態つきどうにか自分を保つ人間



僕らはそんな風に正反対で
背中あわせみたいな性格の違い






「…俺は、言った後、すっげぇ後悔する。」


「でしょうね。」



「なんだよ。ソレ、」





ユノが言葉に慎重なのは、良いところだし悪いところ

ちょっとした自分の発した言葉にさえ
考えこみ悩む姿



そんな繰り返しがこの人の人当たりの良さっていうのを作ってるんだろうけど




「僕にはなんでも言ってみてください。
僕はユノに正直であり続けますから、」



視線を泳がせ、何度か息を吐いては飲み込む

言おうか言うまいか迷ってるのが手に取るように、


その言葉を待つ、けど…、、






視線を感じユノから目を離せば
そこに、




…あ、……、


自意識過剰、かもだけど、もしか、して?


もしかして、
あいつは僕に懐いてるんじゃなく…、

もしかすると、もしかすんのか?





僕に浮気するな。って言ったユノ
この視線





なら、僕は…
僕にとってはユノがどんな事より大切だから



…確かに
鈍感でごめん、けど、






「っなっ!んだよ。ちゃんみ、ん?」




「唯一の人はユノ、ですよ?」






ユノを不安にさせるような事するのは
誰であっても、排除します。から、







「ちょ、待て、…誰かに、、おぃっ、ちゃ、」





僕は誰にだって冷酷になれる
あなたが笑えるように出来るんだったら、








太陽にやかれた髪は僕の指先を熱くやき
ユノの言葉を飲み込んだ口内にも熱さが灯る





…僕はね、何にだって、もうユノを渡せない



何も怖くないんだ。
ユノを失くす以外、なにも…、





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今日も読んでくれてありがとう!地震大丈夫ですか!心配!
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2 Comments

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2018/06/18 (Mon) 18:10 | REPLY |   

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2018/06/19 (Tue) 08:30 | REPLY |   

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