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STRAWBERRY MOON

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音 53

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真っ暗な携帯を見つめ、
どうしようかと頭を悩ます。



電源ボタンを押したら
一度真っ白な画面になってプツリと黒に逆戻り


完璧壊れた…、
どうしよう。バックアップもとってねぇ…、


これにはチャンミンとの写真が…
って、今はそれよりチャンミンに電話!







店の電話からかけよう
そう思っても携番なんて覚えてない…




あ、履歴書!

そうだよ。履歴書に…、










書類を入れてあるレジ下の引き出しに向かおうと

でも、
その引き出しの鍵が部屋にあることを思い出して





早く電話、って思うほど焦って
自分でも行動がおかしいってわかる





あたふたしながらレジ横を抜けようと暗闇に足を踏み入れる







暗い店内、
留守電を知らせるランプが俺に道を示すように
オレンジ色を放ちながら点滅を繰り返す





その光に導かれ再生ボタンを押せば、
…チャンミンの、声




捲したてるようなそれは
明らかに焦ってるみたいに早口で
荒い息遣いまで聞こえてくる


バタバタという音や騒めく声、
それがチャンミンの後ろに聞こえる



リビングの横を抜け、これは玄関の、




「…とりあえず、そっち、行きますから、待ってて、」




そう言って切れる音が、







反射的に勝手口の方に駆け出す


と、ガシャっと外で何か倒れた音、



で、ノブが回り…






「なんで鍵かけてないんですか!
というか、電話、通じないとか、あんた

たいが…いに、



………ゆ、の?」






びしょ濡れの、ずぶ濡れの



顔を真っ赤にして息きらして、






ドア開けた途端、怒鳴り散らす…






そんな、チャンミンが、






好き、だ









「…ちょ、あんたまで濡れるでしょ、
しがみつくな!なんなんすか!全く

どんだけ僕が心配したか…、っゆ、の?」






溢れる想いが溢れだす




好きだ。好きだ。好きだ。



って、馬鹿みたいに、







その想いを乗せてキスを強請れば
いろんなこと言ったって、同じ熱を返してくれる。


鼻に当たるチャンミンの鼻は濡れてて
合わせた唇は氷みたいに冷たい。



けど、絡ませた舌は熱くて
吐息も熱くて…、



俺が這わす手に一瞬身を固くするけど、
でも、同じようにシャツを捲るように背中に感じる冷たい掌



強請って強請って、
カラダごとチャンミンを感じたいと


手の甲に壁が当たり

壁に追い込むように、押し付けるように
それでも足んないってくらい、

チャンミンを喰らう、




全部、吹っ飛ぶ、



チャンミンがしなきゃいけないこと
俺が今、しちゃいけねぇこと


全部




背に這わせた手で邪魔なもんをとっぱらう




肌を感じたくて、
隔てるもん全部が邪魔で、



感じたい。チャンミンを、
全部、全て、愛おしいって塊




「…シャワ、一緒に、ちゃんみ、ん…ほし、」


「ゆの、」





肌だけじゃ足りない


チャンミンを知ってしまったカラダはチャンミンの全部を欲しがる






「なにかあったんです?」



欲が暴走する俺の頬をガッチリと掌で包んで
視線を無理矢理合わせられるように

大きな瞳が俺の心を全部見透かそうって
心の奥まで見つめてくる



どこまでも欲情より俺を大切に




「あとで全部話すから…、あ、おまえ課題…」




大切なもん吹っ飛ばして、すっ飛ばして
俺のとこに、


心配かけたくせに、これは…ねぇか、




「バイトサボってここで課題やらせてくれるんなら、それはいいんですけど…」


「…いいよ、」



「何があったのかは今話して、
大切なこと誤魔化すようなセックスはあんただからしたくない。」



視線が首元へと流れ、
頬から離れた手は俺の腕をとり

紅く痕を残す腕についた痛みに
唇を落としてくる






「ユノにこんなアザつけた奴、
ユノがなんと言おうと僕は許さない。」






…ぁあ、なんでおまえはそんなに



青白い炎薫せて、綺麗なんだろ





言ってることは、狂気に似たそれなのに

全身から出てる怒りのオーラは氷のように冷たく、マジで殺っちゃいそうなもんなのに




あったかい





「でもこのまんまじゃ、チャンミンが風邪ひく。」


「あんたがあっためながら話せばいいでしょ?
鍵、締めます。」




…どこまでも頑固な、

俺を一番に考えてくれるチャンミン



だって、あたりあったソコはしっかり反応してて…オスならそんままゴーだろ?


なのに、


涼しい顔して鍵を締め、俺が脱がしたTシャツを拾い、廊下の隅に置いてあった今日とってきた服の入ってるバッグとシーツの入ったビニール袋を手に取る






「部屋、行きますよ。」




…コイツのが、年下なハズ、だよな、



促され、歩くたびに動く背筋を見つめながら後に続く、

……、


面倒みてもらってる感がハンパない。
…すぐ流されちゃう俺とは大違い、だな






「…すぐにでもあんたのことは抱きたいんですからね。そこは誤解しないでよ。ユノ。」



後頭部、
髪の隙間から少し見える耳のふちに火を灯し
ポソッと言う






「わかってる。」





分かりすぎるぐらいわかってる。

だからこそ、深い愛だって、
胸の奥がグッと掴まれるくらい高鳴る




俺が惚れた男は、


こういう男なんだ…、




俺の全部を包み込んで、全てを引き受けてくれようとする




一生かけても返しきれないほどの深い愛




俺は世界で一番幸せな男かもしれない。
誰がなんて言おうと



俺は…世界一綺麗な音に、包まれている






時計の針の音も

俺たちの時をずっと刻みつづけ





俺が話す言葉をひとつとして逃がさない
そんな風に俺の言葉を拾い続け


チャンミンが激怒するのを俺が笑うと
俺まで怒られた、





それが何よりもあったかかった








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今日も読んでくれてありがと!…緊張続く毎日にヘタリそうだけど、ふたりはもっともっと頑張ってるよね!と自分の尻叩き頑張ってます←にしては毎日ダウンwあ、セクシータイムまでいかなかった。
コメもありがと。僕猫今回参戦出来ないけど、いつかみんなを襲う日を夢見て…頑張る←え?襲う…
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3 Comments

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2018/05/31 (Thu) 15:50 | REPLY |   

しあん  

僕猫さん

やっと やっと、、、。
ゆのの置いてきぼりだった想いが
動きだし昇華されたんですね。

「誰がなんと言おうと 俺は世界一幸せ」
ゆのに胸を張って言って欲しかった言葉。

さよならも言えなかった別れ、、、
確かにそれじゃあ心に刺さるトゲになるよね、、。

でも、それもやっと抜けた。
多分ちゃんみんも同じなんじゃないかな。

二人が膝付き合わせて向き合って
怒るちゃんみんと、そのちゃんみんを
微笑みながら見つめるゆのの顔、、

そんな場面が浮かんできます。

愛おしくてたまらない2人
並び立って歩み始めた2人

ゆのの新しい携帯のフォルダーには
ちゃんみんとの思い出が増えていくんだね

そして、アドレス帳もいっぱいになると良いな。




2018/06/01 (Fri) 09:37 | EDIT | REPLY |   

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2018/06/01 (Fri) 10:30 | REPLY |   

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