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STRAWBERRY MOON

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音 38

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売り上げに貢献したからって
あいつらに貰ったビール

そのうちの3本を冷蔵庫に入れ、残り2本を角に追いやってた座卓の上にコトンと置く



さっきまでの騒がしさの残音が
静けさの音になりシィっと耳の奥に流れ続ける



血液が巡る音が聞こえてきてるみたいに






カサカサっパキパキ、なんて音立てパックをビニール袋から出し、真っ白な皿の上に焼きそばなんかをあけてレンジで温め始めてる後ろ姿


そんなチャンミンを部屋に残し店の戸締りをする。






電気を消し、入り口のシャッターをおろす

自動ドアの鍵を閉めて、窓のブライトも端からおろしていく。




窓から見えるのは祭りの痕跡


提灯が揺れ、道路には其処此処にゴミが落ちている

いつもに増して寂しげな商店街




サァっという音で色褪せたモスグリーンの視界に変わる


チャンミンのいる奥から漏れる灯りだけ




薄暗い店内がもっと寂しげになり
時計が時を刻む音が、寂しさを刻む







「ユノ、終わりました?こっちは用意出来ましたよ?」



チャンミンの声が現実へと引き戻す。
オレンジ色のあったかい光みたいな音


どうしてチャンミンの音は俺の中でこんなにあったかく光るんだろ?





その光に吸い寄せられるように歩を進める






ぽすん、と





その腕の中におさまるだけで、
寂しさがおさまる。




「…疲れました?」


「ん、」



楽しかったギャップで気持ちが落ちる。
楽しかった分、寂しくなる。







「僕の両親にも気を使って、疲れちゃいましたよね?」




「…楽しかったから、」

「ん?」

「寂しくなった。」



「そっか、」




背中をそぉっと撫でてくれるから

頬に鼻先を少し当て、


瞼を閉じる







「ゆの、」





ゆっくり瞼を開き、長い睫毛を見つめれば





「夜食どこじゃなくなっちゃうでしょう?」



と、




屋台で買ったはいいけど、結局なんやかんやと親父たちに振り回されて、


商工会の奴らなんて、俺だって知ってる
まぁ、上手くやってんのに


会う人会う人に頭下げ歩くはめんなって







「お腹空いてるでしょ?
…食べなくて…、いいんです?」





…俺、それでいいんだけど、
チャンミンはそんな気になれない?


…なぁ、





「ここは…、ユノの大切な場所でしょう?」






あぁ、




…俺の大切な、場所
親父たちが守ってきた大切な…場所、




そっか、あぁ…そっか、そうだよな、

それを穢した行為、
おまえだったらわかるよな。



俺がどこでそんなことされてたか、くらい。




でもさ、おまえが全部、綺麗にしたろ?
痕跡のこの字もないくらい、ピッカピカにさ


棚の配置だって、中古楽器の場所だってさ


俺とおまえで変えて来たんじゃん、



…んなこと、おまえは考えてなかっただろうけど、もうあの頃のどんなだったかすら思い出せないほど、店ん中変わってんじゃん








「僕がいろいろ塗り替えても良いっていう…
こと、です?」



もう塗り替えてるし、



「チャンミンが全部、
…トップでクリアしてくんだろ?」






チャンミンの揺れが伝わってくる



やっぱ、な?

さっきのチャンミンの言葉はそういう意味
…だな、







「ユノは嫌じゃないです?」


「ヤじゃない、」





おまえはどうなんだ?

と、聞けたらいいのに、罪悪感の塊になっちまった淡い恋心

その過去さら変えたいとまた願う






「…もし、もしも…ですけど、
やり直したいって彼に言われても揺るがないです?」

「ねぇな。」



「あれから、会いました?」

「ないよ。それに会ったってどうも思わない。」



…焦ったい、



何をそんなに確認すんだよ。
親父さんたちの前では、あんな堂々としてたくせに


世界への戦線布告だって…言ったろ?


あの曲は俺への気持ちだって言ったじゃねぇか




「…ユノがいない時、一度、店に来たんです。
そう聞いても…、」




うっせぇよ、
んなこともう、どうでもいいだろ?





唇を合わせ、

無理矢理に薄い唇の隙間に舌をねじ入れれば


緩やかに開き、応えるように舌が絡みついてくる、



それでも、



ふっと



頬を熱い掌に包まれ、瞳に包まれる





「僕、もう遠慮出来ませんよ?
…止まれって言われても、もう止まれない自信があんですけど、」



「…何度もそれでいいって言ってんだろ?
俺がそんな軽くおまえのこと想ってるとでも思ってんのかよ。」



そこまで想ってなかったら
おまえを家族に認めさせたいとも思わないし
おまえの家族に認められてぇって




俺、

精一杯、示したろ?




「ユノだけは傷つけたくないから、」


…そんな目すんな、




「俺はおまえにだったら傷付けられても良いよ?」



もしこの先、

おまえが俺とは別の道を選ぶことんなっても
その道がおまえが笑える場所ならそれを選んでもいい。


そうならない事を願っちまうけど





「僕は傷つけたくありません。」



頑固もの、



…でもさ、俺は手を出してもらえない方が
傷つくよ、

絶対ずっと後悔する自信があんだ、



おまえがいい、
おまえだから、いい








「おまえに、…とことん好きにされたいっつったら、さすがにあれか?」




「んなこと言われたら、
…、泣かせてでもしたくなるっしょ、」


「…いいよ、」





俺、


…チャンミンになら何されても嬉しいから、








熱い息が「はぁ、」と、落ちてくる





汗でとれたファンデーション

こんな痣まで作って手をださねぇってあり得ないだろ?




「なぁ…、」



鼻先で唇を突き
舌先で顎の下を擽ってみる


…なぁ、チャンミン、





「…そんな煽って知らねぇっすかんね?」




俺、煽ってんの?


煽ってんのか……、


おまえの目にはどう、映ってる?
…嫌われねぇかな?俺…、








下唇をあまく…甘く噛まれ
すぅっと舐められる



…それだけなのに足先からサワサワっと、
愛しいっていうようなもんが駆け抜けていく





やわやわっと動く歯の感触に


酔いしれる、



チャンミンの喉奥から奏でる音が


シクシクっと、ジクジクっと
俺の体内に火を灯して、いく…、燈される、









…あぁ、チャンミンのが背、デカいんだな


なんて、余計なこと思いながら


背中に回してた手をチャンミンの髪の柔らかさを確かめるように梳き入れ、

引き寄せ、


求めるようなキスをする



もっと、




奥までもっと…、と強請るように、






「、っ、はぁ、……ゆ、」





言葉も全部、食い尽くしたい、





なんも言わずに食い尽くせばいい…、俺を、





シャリん、っと、音立て揺れるのは
カウンターに置かれてる呼び鈴、


揺れ響く音も、俺には、どうだっていい、


どうだっていいんだ、チャンミン、




「…こえ、」


「…な、に?」


「出してよ、ゆの、
飲み込むな、…全部、出して、」




…こえ?


あぁ、出して、いいんだ…、





「…、萎えっかもよ、」



「それはないです。」









そうおまえの声が導いてくれんなら、
俺は、




自分が汚いと思ってた音

…声、抑えろよ。




そう響いた音を消す、






全部、おまえだけの奏でるもんに
それだけ、に





「…んっ、っと、さわ、て」



「どこ?」


「どこでも。おまえが触りてぇとこ、全部、」




「…クソ、っろい」






あぁ、捕食者みたいな目んなってる、



いつもは可愛いの皮被ってるくせに、
ギラギラって音が聞こえるみたいな鋭くなった眼光


ちょっとつり上がった目尻



俺の過去に嫉妬して
過去ごと喰らおうとしてるみたいな、そんな





「全部、って、あんた…、わかって言ってる?」


「ん、言ってる。」





もっと
低く唸り声あげて、


もっと
俺を暴いて、欲しがれよ


いい子になんて…、戻んな、



全部俺が、おまえを満たしたいから、









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今日も読んでくれてありがとう!…こじらせないで!そのままそのまま!押し倒せ!←必死
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6 Comments

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2018/05/16 (Wed) 14:15 | REPLY |   

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2018/05/16 (Wed) 19:15 | REPLY |   

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2018/05/17 (Thu) 08:34 | REPLY |   

僕猫  

み◯さんへ

はじめまして♡み◯さん♪

え、ふふふ。僕猫と一緒だぁ(o^^o)
でしょ?ね。焦れったい!焦れったい!

行間を読んでいただきありがとうございます。
文章力がないので、映像の間を空白でみなさんの妄想力に頼る。という御法度的な、ズルっこです←暴露w

こんな僕猫的空間を一緒に楽しんで頂けたら光栄です♪
ふふふ。ありがとう(〃ω〃)

2018/05/17 (Thu) 11:04 | EDIT | REPLY |   

僕猫  

し◯んさんへ

し◯んしゃん(๑╹ω╹๑ )

ドキドキ止まらないの?
オセオセなユノしゃんを応援してあげてね!

ふふふ。それはどうかな?
激情メイクラブかな?どうかな?

オオカミくんなチャンミンに…
いいように食べられちゃうんじゃないかと…

お母さんは心配です!←いつから僕猫はお母さんになりましたか?
ふふふ。ふふふ。←本気で心配してるのか?

さて、今日もし◯んさんを悶えさせることができるかしら?
ユノもチャンミンも頑張れ〜←僕猫の書き起こし次第だろ!w

2018/05/17 (Thu) 11:11 | EDIT | REPLY |   

僕猫  

レ◯ニ◯さんへ

そぉっと覗く…ひょっこりはん!←コラ!w

あ、オンニの顔文字がひょっこりはんに見えてしまって…
最近の娘がコレするもんだからw


うんうん。そのまま押し倒せ!でしょ?
今日は一応Rだけど、Rかな?←え

まぁ、見てやってよ。
ホント、あぁ…チャンミン…ってなるからw


ん?あ!アレ?
兵士のアテレコ?アホな僕猫っしょ?
みんなが必死で戦ったり猛獣倒しているのを横目にせっせと…
うちの兵士は可哀想です←ぷ
城主が平和主義なので←ぷぷ
そういうルール違反的な遊び方をして喜んでます。

ストレスはね、大丈夫、そんな続くもんじゃないから←すぐ忘れちゃう人
えへへ。ありがとう(〃ω〃)オンニ!

2018/05/17 (Thu) 11:21 | EDIT | REPLY |   

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