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STRAWBERRY MOON

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話はここから繋がる ー After about two years story ー Yunho






「なぁ、きなこぉ…、チャンミン遅いね?」


夏花が咲き乱れる庭は、チャンミンの愛を目一杯受けとって嬉しそうに揺れる。

ここに来てからというもの、今まで以上に忙しがるチャンミン


暇さえあれば庭で花たちの世話をしてるか、キッチンで何かを作ってるか…猫のブラッシングしてるか、



迷い込んできた猫を構い始めたのは俺だったのに、いつの間にか…

「餌あげて可愛がるだけじゃダメです。」

なんて、地域のおばちゃ…お姉さんたちからのツテ

地域猫活動とかしてる人のアドバイスを貰ってきて



「なぁ、きなこ。痛くなかった?」


喉を鳴らし目を細め俺の膝の上で伸びてる猫のお腹と耳に傷。

耳のは、避妊手術しましたよっていうサインらしいけど、三角に欠けてる。


「お、ねぼすけも来たか。」


草花の影が涼しいのか、
猫たちの溜まり場になりつつあり…

球根植えた場所を掘り返されて、最初は怒ったりしてたチャンミンだけど、猫用のトイレの場所とか作って「ここでしろ!」とか躾けようと躍起になってる。


なんのかんの言いながら世話好きなんだよな。
家には入れようとはしないけど、追い出そうともしない。

俺が可愛いがってると「これで綺麗にしてください!」と知らないうちに買ってくれてたブラッシングセットを渡される。


毎日のように丁寧に
大事そうに蜜蝋で磨いてる床が傷ついたりしててもブツブツ言いながらも怒ったりはしない。



ここに住み始めて今まで知らなかったチャンミンを日々発見してる。


知らないことなんかないってくらい一緒にいたはずなのに、毎日ドキドキする。



「学会って何やってるんだろうね?」


俺は水木休みが定着してきたけど、チャンミンは土日休み。

休日揃ってどこかに行くってことはないから家で過ごすことが多くなり


「なぁ、構造計算とかってパソコンがやってくれるもんまで試験に出るとか、覚えんの多すぎ…」


と愚痴る相手は猫さんたちだ。
横に置いた数字や記号が並ぶ問題集を閉じ


「法律だって、どんどん変わるし…、」


と分厚い本の山を横目にため息を吐く


建築士の資格試験に向けて、常に勉強しておいた方が良いって言われてやり始めたものの



「脳みそパンパンだよ。きなこぉ。」

なぉ〜ん、と一鳴きすると庭にヒョイっと降りる。

なんだ、おまえはデートかよ…
俺より黒スケかぁ…


なんか…眠くなってきた、




通り抜ける風は優しい花香を運び
軒先きに垂らしたウィンドベルが優しい音を鳴らす

聞こえてくる子どもたちの声
ランドセルにつけてる鈴の音があちこちで鳴る。



「おい!ユノ!チャンミンは?」

うたた寝気味だってのに騒がしいな。クソ小僧


「今日は学会ぃ〜。」

「なぁんだ。良いもんやろうと思ったのに。」


またしょうもない貢ぎものか?小学生のくせして


「おまえ、人んちの庭に勝手に入ってくんな!」

「鍵かかってなかったもん。まぁいいや、また来るってチャンミンに言っといて!」


って、言うか!この色ボケ小僧!



土日休みのチャンミンが地区行事とか地域活動全般やってくれてて、俺はほぼノータッチ

そしたらあんな小僧みたいなのがわんさか…と、


野菜を抱えて持ってきてくれるお姉さん方や、飲みに誘って来る青年団のにいちゃん

遂には小学生まで…って、

俺をタラシ呼ばわりするチャンミンの方が、今やタラシ君だ。



面白くない、けど…
いろんな人が訪ねて来るこの家は、いつも空気が優しい。





『本当に相変わらずなユノだな。』

『起こさないでくださいよ?仕事と勉強で疲れてるんですから』

『本当にいいのかな。泊まっちゃって。』


『こっちの和室、狭いですけどどうぞ。』




…ん?




「あ、起こしちゃいました?」

「…ん、おかえりぃ、チャンミン。」


手を伸ばして首の後ろに回し引き寄せ巻き込むように包みこむ。

ミントっぽい匂い、
朝いっぱい摘んでたもんな…

やっとチャンミン補充、

「…ん、ちょ、、、ゆ、の、」

タオルケットを握ってる手が俺の胸を押し返してくる。

いつもだったらガッツリ…

…ん?と、え?あれ?



『僕たちは気にせず押し倒したままどうぞ。』

「アン!いつ来たの?」


え?あ、教授も?


「学会に顔出したらね。懐かしい顔を見つけて。
家買ったって聞いてたけど、来たことなかったから、つい…、」


へぇ。案外続いてるじゃん。この2人。


って、あ…、それで、

抱え込んでたチャンミンはスーツ姿のまま俺の下でもがいてて…


「…、LINE送ったんですけど、」

俺の下からごぞごそっと抜け出すと耳まで真っ赤で…

「あ、…マジで?ごめん。」



『別に照れなくてもいいじゃない。僕らの仲なんだし』

…って、相変わらずだな、コイツは、


『アン?』

って、硬質な声。……、怖ぇな。教授

…って、ん?
力関係…変わってねぇか?










『僕ら結婚したんだよ?その報告も兼ねて』

は?

アンが俺らより先に結婚?
って結婚ってできるもんなの?



『ユノ達も結婚したんでしょ?』


と薬指を指して…、ってか、
おまえソレどこの指輪?それ、なんか…高そう…

アンの薬指にはピッカピカに光る指輪
俺の薬指には鈍く光る指輪


チャンミンが作ってくれた宝物だけど、男の対抗心がむっくりと、

だって俺だって高いもんプレゼントしたいっていう気もある。




…って言っても、今はこの家のローンを支払うだけで手一杯だけど…

税金とか町内会費とか家の補修費とか…
出てくもんばっかだ、


チャンミンが上手くやり繰りしてくれてるけど、家族で行った海外旅行以外、デッカいイベントなんて皆無

早く資格取って、給料上げなきゃ。と、頑張ってる最中なわけで…


クソっ。俺だっていつかはガツンとバーンとキラッキラッな高級指輪くらい……、、





『結婚しましたよ?って言っても、戸籍的なものではないですけどね。』

そう言ってくれるチャンミンは忙しそうに動き回ってる。




『アン、手伝え。』

布団出したりとかなら、俺でも出来る。

…チャンミンの奴、昨日だって遅くまで机に向かってて、朝だって庭で…

俺…、いっつもチャンミンの隣でいつの間にか寝ちゃうんだ。

小難しい問題集のせいで、、




「すいません。庭から胡瓜とトマトとバジル取って来て貰えますか?」

なんて教授のことも使うようになったチャンミンは意外と人を使うのも上手いみたいで、研究室の後輩達なんかにも慕われて家に連れて来る時もある。



ここに来てからゆったりと構えた落ち着きが出てきた。

なんというか…、ブレない根っこみたいなやつを感じるのは気のせいではないと思う。






『…なんで結婚したの?そういう感じじゃなかったじゃん。おまえ。』

『お、英語、上手くなったね。ユノ。
…ん、そうだなぁ…、
ユノ達がいい感じだったからかな?』


布団を押入れから持ち出して、下の段の引き出しからシーツ類を出す。

こういうのも慣れたな。

結構泊まりに来る奴がいるから…



『僕も強い生き物の仲間入りしようと思って』

『ん?』

『喧嘩しても怒っても投げ出さないで
相手と向かい合って許し合う。
結構、忍耐力と持続力が必要だよね。』


強くなきゃ、出来ないことだね。ってため息ついてるけど…




『そんなたいそうな事か?
俺はチャンミンが好きだから一緒にって思ってるだけだぞ?』


『…、キングだね。ユノは』

『は?』


アンはやっぱ不可解だ。キングってなんだ?


『迷うことあったら、君たちを思い出して…』

『ん?俺ら?』


『いつでも頼りにこれるユノ達がいたから、こんな僕でもこっち側に足突っ込んだのかもしれないね。』


アンの視線の先、
シーツを広げるのも中途半端に、チャンミンの姿を目で追う



熱を持ったような
…って、本当に本当に、アンはチャンミンのこと…、好きなわけじゃ、ねぇよな?









『これ結婚式の写真』

って、バシっと決めた2人が教会の前で最高の笑顔


そんなのを見せられたら、対抗心が…なんて思っちゃう俺の横をチャンミンは通り過ぎ

チェストの上、
飾ってあるたくさんの写真たての中から…



『これ、僕たちの結婚式の写真』

って…


それはここに越してきた日
2家族全員でこの家の前で撮った写真



『…やっぱ君達はキングだね…、悔しいな。』

って呟くアンを小突く教授



そんなの2人に
『あとでこの4人でも撮りましょうね。
2人に見せたいものもあるんです。』

って満面の笑みで自慢の宝物のように写真たてを大事そうに元に戻す。





『本当にユノ達はユノ達だね。』

『ん?』


『変わらずいてくれるから、僕も頑張れそ。
最近、喧嘩ばっかでさ、
うっ、、ってなってたんだ。」

大げさに胸を押さえて倒れこむように格好をして戯ける。


まぁ、アンにしたら天変地異くらいなことばっかだろうしな。


『…まぁ、無理し過ぎんなよ?』

『わっ、ユノにアドバイスされるとか、、はぁぁ…』


頭抱えたくらいにして、馬鹿にすんなよ。


本当、変われば変わるもんだな…、

あのアンから今のアン…
想像つかねぇや、



初めて4人で酌み交わした日のように夜が更けるまで笑いあい、



次の日2人は笑顔で帰っていった。

『また、2人で来るな。』と手を振って




チャンミンの宝物が増えた。
俺たちの宝物、



コマツナギの前で撮った4人の写真


まだ背の低い薄紅色の花の前で
花咲くように笑い合ってる写真



「希望が叶う」



俺たちの希望は…みんなの笑顔だ。

いつでも俺らは俺ららしく、
ここで、いつまでも


2人根を張り、強く優しくいられたらいい。





「チャンミン、」


俺が呼ぶと手を止め振り返り、「なに?」というように首を傾げる。

愛に愛で応えるように、空に向かって伸びてく草花の中で、

その先のモッコウバラも俺らを祝福するように揺れてる。





「キスしたい!」

「…で、デッカい声でそういうこと言うな!」


そう言いながらも、土のついた手袋をはずしながら俯いたまま足早に近づいてくる。


ねっ転がる俺にカラダを寄せ腰を下ろすと


「…そんな、デッカい声じゃなくたって聞こえます。」


髪を梳くように掌を滑らせ、
愛してる、を、俺だけに向けて…


「…ん、ワリっ……、、花、、ヤキモチ…」

キスの合間に合間に馬鹿みたいなことを告げる俺に

口内に割り入ってくる舌先が応えてくれる。


俺、小学生のガキにだって
立ち話誘ってくるおばちゃんにだって
青年団の腹が出たようなおっちゃんにだって

研究室の奴らにだって
キュヒョンやドンへにだって
アン達にだって

…猫にだって、花にだって、


やっぱ、

おまえ取られると、面白くない…



「…休んじゃ、おっかな?」

「いいの?」

「昨日でひとつ落ち着いたし…、、キュヒョンにメール打っとく。」


重なり合う想いは
全てを重ねあうように…、


チャンミン、


笑い声に溢れ温かい光を灯す俺たちの家は
大切な…、俺たちの大切な人たちと



ずっと繋がっていく、場所、だな…



チャンミンとなら、ずっと

どんな未来に変わっていっても
きっと変わらず


俺たちのままでいられるよ。


…永遠に、


ずっと…













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ポチっと&拍手をありがとうございます♡
今日も読んでくれてありがとう(`・ω・´)

ユノサイドのエンド、どう…でしょう?
明日は…チャンミンサイドのエンド予定です♪
最後まで頂いたパワーで完走しますのでお付き合い頂けると嬉しいです♡
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Category - 話はここから繋がる

4 Comments

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2018/01/31 (Wed) 10:11 | REPLY |   

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2018/01/31 (Wed) 10:52 | REPLY |   

僕猫  

う◯ぎさんへ

除雪、お疲れ様です(`_´)ゞ
そっかぁ、いっぱい降っているんだねぇ。
見てる分には綺麗でも日常になると…雪かき大変(*´Д`*)
う◯ぎさんのパワーになれましたでしょうか?

むむむんっと文字化頑張ったよ!←ぷぷ

そっかぁ、アンね。
確かにそうかも。
ちょっと弱さを持ちつつ、でも…って思えた力の源はユノだったりするのかな?と僕猫思う。
最初からユノに興味ガンガンでしたから( ^ω^ )

ユノも頑張ってるよ?きなこに愚痴りつつ
だって、ガツンとキラッキラッなのを…←言っちゃダメ〜!←もう終わったんだしええやん←でもいつか…←え?w

川柳ね!アレ、本当にぷぷっと吹き出し
ニヤニヤしてたよ。僕猫も。
インスタにもドッキドキしてる…恋かしら?←心は乙女w

2018/01/31 (Wed) 23:16 | EDIT | REPLY |   

僕猫  

レ◯ニ◯さんへ

オンニ!か、会長っすか!
すんげぇ!カッチョいい!!

下っ端を顎で使うオンニ…( ̄∀ ̄)イイ♡←え?w

こっちにもあるよ?子供会。
えっとね。次期会長、副会長は1年間、現会長たちについてまわってお勉強?してから役につくの、
って事で、2年間縛られてしまわれる…

大変な役だから、それをしたらおしまい。
何回も回ってきたりしないの。
兄弟関係が多い人がやってくれたりする事が多いよ。

とにかく、オンニ、ファイテン♡

ってオープンでベラベラとw
きらりんところではオープンLINEやしね。オンニのパトロールに見守られながらコメコメ( ^ω^ )
時間までチェックされてるとは!ふふふ(*゚▽゚*)
なんも隠すことはねェぜ!がばちょん←隠せ!見苦しい…

ん。今日がチャンミンサイドだったけど、どうだったかなん?
ユノは色々ヤキモチ妬いてるけど、そこは、ね?w
チャンミンもタラシくんになり、無自覚にユノを振り回しているようですが、ラブラブ〜〜♡ですね。

勝手に庭、くらいだったらまだしも、勝手に僕猫家の冷蔵庫開けジュースを飲む輩が昔いましたよ?
引っ越しちゃったけど…、、←ぷぷ

この小学生は今日も登場wどうだったかにゃん?

2018/01/31 (Wed) 23:39 | EDIT | REPLY |   

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