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STRAWBERRY MOON

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話はここから繋がる 22





冬休みのバイト4連荘が無事済み
講義も始まる


研究室に通うやつらの噂は収束に向かってたけど、アンも教授も見かけることはなかった。





キュヒョンに確認しても見かけてないっていう返事に不安を覚えて、アンと教授にLINEを送るけど


‘大丈夫だよ。ハニー。’


アンからそう返ってきたのは1度きり
教授のは既読にすらならない。




何が大丈夫で何が起こってるのか…

ユノに相談しても
「大丈夫っつうんだから大丈夫だろ?」って、


研究室と塾でのバイトに明け暮れ
気を揉むばかりで僕は何も出来なかった。









「今日の講義は一緒だな?」


ユノがいつも以上に気合い入れてる髪型を横目にお弁当をリュックに詰め込む。



年初めの講義は教授の…、

休講の知らせも入ってなかったし、通常通りってことだろうけど

一般の生徒たちが集まる今日

胸騒ぎがしてならない…





「…ユノ、」

「大丈夫だって、俺らがいる講義が一発目なんだから教授だってラッキーだろ?」

「そっか…」



…、で、まだ髪型を気にしてるけど、
なんなんだ?




「…今日は仕事終わったら出掛けるぞ。」

「どこに?」

「小洒落たバー、らしい。」


らしい?らしいってどういうことだ?


「まぁ、行ってのお楽しみだな。」





だから、自転車ではいかないって言うけど、僕のバイトが終わってから?
相当遅くなるけど?





「俺がお前を迎えに行くから。」

「って、他にも誰か?」

「あぁ、室長とアンとな。ちょっと。」


いつの間に約束したんだろ??


僕のLINEにはあんだけ沈黙だったくせに…アンの奴

しかもユノの会社の室長とも繋がってるってどういうわけだ?



「会社でさ。アンのこと話したら、なんとかって言う論文の詳しい内容知りたいって。」


あぁ、そういうことか…、


「お礼にみんなで飲もうってさ。」



僕の知らないところで、みんな楽しそう…


「不貞腐れんなって、」

「…別に、」


僕は教授を心配して気を揉んでたって言うのに…









学内は思ってたようなこともなく。
多分、陰では色々言ってるんだろうけど…

教授もいつも通りの淡々とした講義

少し窪んだ目元が気になるけど声には張りがあり
柔らかく微笑むとアンニュイさが加味され…

周りから自然と溢れるため息


ヤジが飛ぶ事もなくホッと胸を撫で下ろしユノと微笑みあう。


「よかったな。」

「ですね。」


そう言い合ってもうひとつ講義を受けたら会社だって言うユノと別れ、研究室へ足を向けた。







中庭を抜け、研究室の棟


古いギリシャ神話に出てきそうな小さな庭


先輩達が作ったであろうビオトープ
アイビーの絡まる何かの像

冬の庭を彩るのはパンジーやスイセン



研究棟を挟んで向こう側はビニールハウスが何棟か並び立っている。



この雰囲気でここの大学に決めたんだよな。



研究室を覗くとそれぞれの作業に取り掛かっていて噂話をしてる雰囲気でもない。


卒論の終盤戦って人もいる


僕も自分の実験を横に置いて手伝ったりアドバイスをしたり

ここにアンがいれば面白い切り口から答えに近付けたりするのに…なんて思うけど、2人とも顔を出さない。


今日こそ会えると思ってバイト前に顔出ししたっていうのにな…







「チャンミン、ちょっとい?」




昼過ぎに現れたキュヒョンに引っ張られて隣の部屋に移動する。







「おまえが関わってるってわけじゃねぇよな?俺だけ仲間ハズレとかすんなよ?」


「え?なんの話ですか?」





‘根も葉も無い噂を言うとアンにしばかれる’っていう噂がSNSでばら撒かれたって





「チャンミンも、もうちょいそういうのチェックした方が良いぞ?」


…って、キュヒョンの言う通りだけど、





「チャンミンは知らなかったのかぁ。」






伸されたお調子者の写真
それと一緒に拡散されたって

だから、か、
みんな二の舞になりたく無いから
…大声では言えない状態だったのか?


例の動画は

教授似のやつを見つけた誰かのイタズラだろうっていう奴

いや、本人確定でしょ?って煽る奴


ネット上では好き勝手な情報の応酬はあるらしいけど、結局リアルではみんないい子ちゃんしている。

本当、ヤダな…、。






「ドンへがさ。隠密みたいなことしてたらしいんだけどさ。ユノは関わってる?」

「え?」



「あの乱闘騒ぎを見てた奴を片っ端から当たってたらしいって聞いたんだけど、今回のSNSって…」




「いや、ユノはSNSとかそういうのさっぱりわからないはずだし…」




アンじゃあるまいし…





って、あれ?アンとユノ…、

まさか!





大人しく待つ性格じゃないとは思っていたけど…


帰りが遅かったのって仕事じゃなくて…
こういうこと?

僕だけ知らなかったってこと?





そういえば…、と思い当たることはある。


いつもはどんな時でも僕にちょっかいを出して怒られるようなユノなのに僕を抱きしめて寝るだけで、

僕がそんな気分になれないからかな?って思ってたけど、ユノも?


ユノもそんな気分になれないほどの心配と怒りを持って動いてたって…こと?





でも、これは……、








「…お主の顔が般若に見えるでござる。」


って、使えない忍びだぞ。キュヒョン!
情報が遅すぎる!


って1番身近にいた僕が気づかなかったのが悪いんだけど…






もし、これがユノ達の仕業なら…


アンとユノのタッグなんて…


最悪だ!










そんな怒りに震える僕を、


怒りに任せたように歩を進める僕を




中庭に咲き誇るスイセンが

嘲笑うかのように匂い立っていた。








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???_φ( ̄ー ̄ )???
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2 Comments

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2018/01/23 (Tue) 05:58 | REPLY |   

僕猫  

レ◯ニ◯さんへ

え?オンニ携帯開くとコメ送信前状態なの?w
そんな…寝る前まで僕猫のこと考えて、起きても僕猫のこと考えて…
素敵過ぎる♡←え!!!!!妄想だろ!妄想!!

でもね。
ご家族にバレないように気をつけてね!
僕猫のように、どうせ変態だとバレてる人とはちゃうからね!
って言って、ここの存在は夫は知らないはず←はず?w

さて、アンとユノ
なんだか…あーーーっはっはっは←笑って誤魔化したで〜♪

そう。僕猫はどうやっても変態ですw

2018/01/23 (Tue) 13:40 | EDIT | REPLY |   

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