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STRAWBERRY MOON

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嫌われる覚悟はできたか クリスマス SS5

※モデルになってる場所、エピソードではありますが架空のお話と捉えてお読みください。
よろしくお願い致します。









目が醒めるとユノがいて、少しぽかっとあいた口元がかわいい。

質の良いオフホワイトのリネンに包まれたその姿がかわいい。

浴衣なんかはだけててパンツなんか丸見えで無防備なユノが…、とてつもなくかわいい。



かわいいって言うと怒られるから言えないけど、僕のかわいいの最高峰はユノだ。

そして誰よりもカッコいい。


姿形だけじゃなくて、生き方が。




僕の予想通り、
未知なる壁にまた挑もうとして

…いつになったっていい。

元気で帰って来てくれるなら
輝き続けられるなら、待ってる。


静かにベッドを抜けコートのポケットを漁る


タイミングがはかれなくて渡しそびれた指輪


…勝手なタイミングで「メリークリスマス」とか言うから…

まぁ、ユノプロデュースなんだし、僕がタイミングに合わせるってのが良かったんだろうけど




芸能人に指輪とかどうなんだろう?
やっぱりマズいのかな。

でも、
ツテで始めた家庭教師のバイト代


全てつぎ込んで…


ファッションリングにも見えなくない
それでいてユノだけのオリジナルリング




…寝てる間に指につけてあげれば、なんとか格好がつくかな




喜ぶ顔が見たくて…ってより、僕の自己愛の象徴かもしれないけど

ユノは僕のものって思いたい。
って重い男だよな。




ギシリ、と小さな音を立てるベッドが憎い

これで起きたらどうすんだよ!
それでなくてもユノは敏感だったりするんだ。




布団を抱え込むようにしてる手を、手…、えっと左手、ってことは、あ、こっちか。


どうにか手には到達出来た、
けど、こっからが難関



指に嵌めるってなんでこう難しいんだよ。


滑りが悪くて焦る


関節を通すの無理だろ。サイズ合ってんのに










「…んで、その指なんだよ。」

「ゆ、ユノっ。」


…やっぱ起きちゃった、やっぱ起きちゃったじゃんか。

誰だよ。寝てる間に指輪嵌めちゃえって思った奴!………って僕か…





掛布団から目だけ出して…って、もしかして





「ずっと起きてました?」

「ん。チャンミナが起き出したから、トイレかなぁって思ってて…、戻って来たら驚かそうって思ったのに、おまえが神妙な顔してるから…」


「ずっと、見てたんですか?」

「寝てないとサンタさん。帰っちゃうだろ?
だからこうして…」



って、薄眼開けて見てたんですね、


こんなにこっぱずかしいことは、ない。



「んで、なんでこの指なんだよ。
普通薬指だろ?」

「…薬指はマズいでしょ。流石に」


「別にいいのに。」

「…じゃぁ、戻ってきたら、って事で。」


絶対耳まで真っ赤だ。

慣れない事するもんじゃない。
自分だってしたことない指輪を人に嵌めるなんて、到底…無理。

無謀極まりなかった、


…でも、
ユノが少し指を曲げてくれて、僕がちょっと押したらスルリと入る。



「…まずは目標達成しろ。ってことだな。」

「そうですね。それ無しでは進めません。
僕はそのために隣に立ったんですから。」


「そっか、だな。チャンミナ、ありがとう。
最高のクリスマスプレゼントだな。」



格好つかない、サンタクロース…ですけどね。



「…メリークリスマス、ユノ。」

「ん。メリークリスマス。」



指輪のはまった掌が頬に触れ、
そのまま首元を通りすぎ襟足をかきあげられる

吸い寄せられるように口づけを交わし


離れていく唇
額を寄せ合い擽ったい気持ちになる


「朝飯に行くか。」


「半年セックス出来ませんけど…、まぁ。」

「昨日散々したじゃん。」


「ですよ、ね。」

「…今日、おまえんち泊まるし。」


早くそれ言えってんだ。アホユノ!


「口、尖ってんぞ。」

「…今日こそ、寝かせません。」


「上等。」



甘々で終わるってことがないってのが、僕ららしいっちゃらしいけど

…いっか

嬉しそうに指輪をこっそり見てるユノを
こっそり見てるっていうのも好きだから






朝食をとって戻ったら、座敷もベッドルームも綺麗になっていて

とりあえず、痕跡はなるべく消しておいたけど

浴衣も2着ずつ、寝具も全て使われてるってのを見たら…、察する奴は察するよな。

って心配になる僕に

「そんなことより2人の時間っていうのが一番大切だろ?」って、言うユノ



「俺、チャンミナを護りきる自信だけはあるし。」

「どうやって?」


「ん?ずっとチャンミナを愛し続ければ良いだけのことだろ?」


…具体的にはノープランかよ。

でも…、、そっか。そうだよな。






今、この橋を渡る、この瞬間だって






僕のポケットの中のユノの指にはゴツっとした感触

指を絡めあい繋いでこっそりと隠してるつもりだけど、完璧、見た目…おかしい。



「恋の橋」

「え?この橋?」


帰る前に散策しようと言い出したユノに付き合って、雪景色を楽しんでたけど、僕の問いに頷くユノは企んだ顔をしている。




「この橋は別名みそめ橋。
…チャンミナとの出逢いは公園だったな。」

「…僕は学校で踊ってるユノを入学式の時に見初めてますけど。」




マフラーでぐるぐる巻きになってても、僕の言葉に照れてる顔が見えるようで




「…早く声かけてくれれば良かったのに。」

「んな事、出来るわけないじゃないですか。
ユノなんて雲の上でしたよ。ホント。」


「俺としては何一つ変わってねぇんだけど。」

「そこがユノの凄いところですよ。
有名人になったって、全然変わらない。」




見つけるのが僕の方が上手いのは、恋してきた歴史の差だな。


朱の欄干がレトロな橋をひとつ渡ると隣の橋へと足を向ける。

もしかして…




「この橋はあこがれ橋。
振り向かせたくて、嘘ついてデートして。」

「キスもいっぱいしました。」


…やっぱり、そっか。
恋の…橋、か…いったい何個あるんだろう…



でも、
思い出すだけで胸擽られるあの頃

ずっとヤキモキして、ずっと見続けて…
追いかける為に自分の限界に挑戦したあの2年間もずっとユノにあこがれ続けてた。

隣に立てて嬉しかった。
凄く





「この橋はむすばれ橋。
あのDVDには驚いたけど、これで良かったって俺思ってる。」

「…あの時は恥ずかしい思いさせちゃって、
本当に、」

「別に大したことじゃないだろ。」



僕らの初体験は今となっても恥ずかしい。

もっと上手く出来てたら
って…、格好つけたい僕が顔を出す。




次の橋までの小径
小京都って言われる所以が分かるような気がする。



静寂の中の静と動

竹林の中を通ると風に揺らされる度に、葉から粉雪が舞う。

緑に白

その色彩の鮮やかさは、薄墨色の雲さえも色付かせ


橋の朱色が映える。


川のせせらぎ、
胸の奥まで染み入るようで


昨日からずっと聴こえていた音なのに
グッと音が近づく




ゆっくり歩く2人の足音とともに






「この橋は…」

「あと何個あるんですか?」

「この橋ともうひとつだから、付き合えよ。」


「もちろん付き合いますけど…、気恥ずかしくなってきちゃいました。
過去を思い出すと、僕の失態ばっかで…」

「ばぁか。んなの俺だって一緒だろ?」


そう言ってギュッと握りしめられる手





「…この橋は、寄り添い橋。
今の俺たち、だな。」



「…僕、ちゃんと寄り添えてますか?」

「何言ってんだよ。おまえが寄り添ってくれてるから…、無理だって、できんじゃん。」


そう言ってくれるユノに支えられてるのは僕ですけどね。

いつも。いつでも。



「隣にいてくれてありがと。ユノ。」


「おまえに選ばれし男だからな。」

「でっすよね。」



笑いながらくっつき合って
側から見たらおかしな光景かもな。

でも…、楽しくて仕方がない



この橋の次はなんなんだろう。



…僕らの…、未来?



ユノの顔をチラリと見やると、微かに頷いて


伊達眼鏡の奥、
その瞳が優しく僕を見つめる。


多分、新たな挑戦に向かおうと決めたユノの
僕に求めているもの。


揺るがず、それに応えたい。


なににも代えがたい
代えられない


覚悟を決めて一緒に歩み始めた人、
あなたとだから





「この橋は…、安らぎ橋。」


「安らぎ…」


「俺の戻ってくる場所。
チャンミナ、おまえが俺の安らぎだから。」



僕はいつだってユノの安らぎになりたいって
ずっと思ってた。




「成功してもしなくても、俺の精一杯で全部ぶつけて来るから、ずっとこのままで、いてくれよな。」


…このままで、いいの?ユノ…


そんなの、僕は

「半年で帰って来ることになっても、10年後に帰って来ることになっても、

僕は待ってますよ。ずっと隣にいます。」




体を揺らしながら、マフラーに埋もれてくあなたの…安らぎになりたいですよ。僕は、



「ん。…なんか、俺の願い事デートになっちゃったな。」

「いいんじゃないですか?クリスマスですし。」


「チャンミナの願い事は?」




「…なにがあってもなくても、」


僕の願い事はいつだって1つ


「僕の隣に帰ってきてください。」


ただそれだけ…


「これで俺、帰って来れるな。願いを込めながら全部の橋渡りきると、叶うらしいぞ。」



遠い昔、恋する相手を護ろうと命をかけて命を落とした切ない物語

そこまで想える恋心がこの橋の謂れ








同じ夢ではないように見えてた未来
でも結局、僕とユノとは同じ未来を夢みてて





「最後にあそこの寺で祈るんだって。」

「…って、キリスト教と神道、ごっちゃってどうなんでしょう?」


「同じ神ってつくんだから、…ダメかな?」

「さぁ…、どうでしょう?」



結局、お土産屋さんに立ち寄りついでに境内をまわり
このくらいなら、どちらの神様もまぁ…

なんて心の中で言い訳しながら、タクシーに乗り


電車の中でも寄り添い眠り、2人で僕のうちに帰った。



普段通りの僕らの時間

ユノが門扉の鍵を開け、僕が扉を押さえる。
これからだって変わらない。

場所が変わっても、時が流れても…、



僕はいつだって変わらないよ。
近くにいても遠くにいてもずっと、





もし…、
あなたに嫌われても僕はあなたを嫌えないから

覚悟して?



ずっと愛され続ける覚悟、してください、
ね?ユノ







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情報が錯綜する中、無事を祈っていました。
正式発表されてもなお現実には思えず…突然の訃報に心痛みます。
どうか安らかに…ご冥福を心よりお祈りいたします。
心を痛めている全ての皆さまの哀しみも癒されていきますように。



辛そうだったのに凛とたち、力強いパフォーマンスをするお2人に心打たれて、通常通りの更新をしました。
共に…と、心を込めて
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Category - 嫌われる覚悟はできたか

4 Comments

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2017/12/20 (Wed) 03:39 | REPLY |   

僕猫  

レ◯ニ◯さんへ

そうだね。
きっとそうだったと思うよ。
幸せのタイミングでね。言ってしまったのだと思う。
お互いに長い時間を過ごしていたけれど、気持ちがお互い見えていないところがありますが、そういうものだよね。と…

こちらはこれにておしまいです。

信じられないよね。現実ではない感覚の中にいるみたいですよね。

2017/12/20 (Wed) 09:22 | EDIT | REPLY |   

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2017/12/21 (Thu) 02:50 | REPLY |   

僕猫  

し◯んさんへ

こちらこそありがとうございます。
そんな風に少しでも僕猫がお役に立てていれば光栄です。

私も心がうまくコントロール出来ません。
きっと側にいる方はもっと苦しいでしょう…
ユノもチャンミンもそんな中での心を込めた想いをのせたライブだったんじゃないでしょうか。
し◯んさんをはじめ、ライブに行かれた方がお留守番組の想いも代弁するかのように、ペンライトを一心に振り一緒に涙し、ジョンヒョンさんへの想いを…

私の拙いお話で気持ちを少しでも軽くできたのなら、アップして良かったかな?と思います。
迷いに迷いながら迷走中の僕猫ですが…

コメントありがとうございます。
私が救われた思いです。

2017/12/21 (Thu) 10:12 | EDIT | REPLY |   

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