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STRAWBERRY MOON

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嫌われる覚悟はできたか クリスマス SS2

※脳内日本風場所でありますが、固有の地域、旅館等と一切関係はありません。
あそこでしょ!と思っても…オプコメではお控えください(๑>◡<๑)

一足先のクリスマス♡どうぞ♡














「結構すぐに着いちゃうんだ。」

「へぇ。そうなんですね。初めて行きます。」

「小京都って言われてるって知ってた?」

「…いろんなとこに小京都ってあるんですね。」



「…身もふたもねぇ事言うなよ。」

「ごめん。ごめん。」


僕が毒吐いても許してくれるユノに、つい口が滑る。


こんな僕が好きとか、変わり者だよな…


嬉しそうに声弾ませて、色々囁いてくる。
それに頷くと体を揺らしてまた…、

尽きない話

あれだけ毎日のように電話でも話しているのに、




新幹線の後はローカル線
2時間もたたないうちに目的地

タクシーで旅館まで…って、旅館?



歴史ある佇まい

ゆっくりとした時間が館内には流れてて、ユノがチェックインしていると和菓子とお茶が振舞われる。


川を渡るように廊下が伸び、その先、庭園をぐるりと見渡せるような回廊を進み

通された離れは部屋に温泉も付いている



「風情がありますね。」

「だろ?」


満足気に微笑むユノが可愛いけど、秘密の逢瀬に使うようなこの部屋

なんだかいけないことしてるみたいだな。


「有名なナンチャラって言う文豪の常宿だったんだって。」


…相変わらず適当だな。
ナンチャラって誰だよ…


「まずは腹ごしらえに行くぞ。」

「あ、はい。」


変装が眼鏡だけになったユノが心配だけど、人とすれ違うこともなく

さっき通ってきた趣ある庭を眺めながら回廊を仲居さんの案内されながら並んで歩く。

薄っすら積もって雪化粧
思わず立ち止まり見入る僕に


「チャンミナなら気にいると思った。」って
…僕ってジジくさいって思われてるのかな?




クリスマスデートって言ったら…、
どデカイホテルのスイート…とか、ワイン傾けて…とか、ケーキに花火みたいなのがついてるやつが運ばれてきて、薔薇の花束とバンドが奏でる音楽と共にプロポーズ…とか


そんなのを予想してたから、意外って言えば意外。

…僕が抱く側なんだから、そういうのは僕がすべきなんだろうけど…ね。






「ここの会席料理ってのも、ボリュームあって旨いんだ。」

「来たことあるんですか?」


…もしかして共演の女優さんとか?

いや、待てよ。

この渋さは、年上のプロデューサーとかか?
まさか、男と来たところに僕もって事は…





「チャンミナって相変わらずアホだろ。
俺がお前以外の男とお泊りとかするわけねぇだろ?」

…って何で僕が思ってること

「顔に全部書いてあるし。
ったく、心外だなぁ。一回ロケで来ていい所だと思ったから、即予約したのに。」



「その場でですか?」

「あたり前じゃん。予約取れなかったら来れねぇだろ?
大切な人を連れて来ますって言ったら、サービスしてくれるって。」



…ってことは、あの女将さんも仲居さんもユノがユノだって知ってるってことだろ?



「それで僕を連れて来てたらヤバいんじゃ。」


「大丈夫だろ?あっちだってプロなんだから。」



確かにそうだけど、有名人の端くれなんだから…という僕の心配をよそに通された場所は奥まってる

案内してくれた仲居さんは柔らかく微笑んで「お食事楽しまれてくださいね。2時間もすれば人も少なくなりますから、その頃お部屋に。」って、


心付け…いくら渡したんだよ。ったくもう





「部屋で食えるとこが良いかな?とも思ったんだけど、ここに連れて来たくて。」


そう言うユノに少し呆れるけど、確かに出されるタイミングが良くて美味い。

山の幸あり、海の幸あり

食前酒に気持ちがよくなり、この辺りで有名らしいワイナリーの赤を注文する。



「な?チャンミナにぴったりだろ?」

「すっごく美味いですね。マジで。」


「…色っぽいなぁ。チャンミナは。」

「はぁああ?」



何を言うか。この人は。

さっきっから、潤んだ目で僕を見上げては、うふふって言うように含み笑いをして

お酒で紅色に染まっていく肌が僕を煽ってるっていうのに…



「今日は覚悟して下さいね。猛烈に久々なんですから。」

「いいよ?」


…良いのかよ…

寝させない自信がありますよ。僕、



「コレ、…、男に良いやつなんだって。
俺のも…、食う?」


……本当にこの人は、


「ユノも食べないと果てちゃいますよ?」

「おぉ、宣戦布告だな?受けて立つ。」


豪快に笑って、
でもその後、恥ずかしそうに見上げてくるなんて…


「あんた。本当に厄介。」

「え?何が?怒った?」


「怒ってません。」



こうやって天然で誰かを落としちゃったりしてませんよね?

心配は尽きないというか何というか…




「チャンミナがお医者様になっちゃったら、美人な看護師さんにお注射とかしちゃうのかな?」

…今度は親父モードですかね…

「俺もお注射してもらいに行っちゃおっかな。」

…完全なる酔っ払い親父ですね。

「なぁ、チャンミナってば。聞いてる?」


「聞いてますよ。はい。」



でも、こうなる時のユノは、結構凹んでる時や岐路に立たされてる時だって知ってるから心配になる。



「ふふっ、気持ちいいな。それ。」


つい手が伸びて、形のよい頭を撫でちゃう僕って、やっぱ、ユノが大好きなんだ。


「ポチになった気分。」

「ポチはこんなにデカくねぇっすけどね。」




ポチは…、3年前、2人で見送った。

煙になって空に上がるのを寄り添って
「空で見ててくれるよな。」そう言って僕の肩を抱いて一緒に涙を流してくれた。

僕らのキューピッド

2人と1匹で過ごす時間も僕らは好きだった。




「チャンミナ…」

「ん?なんですか?」


「部屋、戻ろっか。」

「ですね。」



人気が少なくなったのを見計らって、コソっと抜け出す。

廊下も人はまばら

みんな温泉タイムかな?
それとも温泉街を探索に出掛けたのかな?

お土産屋さんや昭和風なゲームが出来るお店なんかもあるってユノも言ってたし


古き時代にタイムスリップしたような気分


煌びやかな世界にいるユノ
だからこそなのかな。今日ここを選んだのは…






こっそりすり寄ってくる体温
いつもより高く感じるのは、お酒のせいか

頬を赤く染めて僕の隣を歩く。

ひとつ曲がってさっきの回廊の奥に足を踏み入れると異空間のようで

シンと静まりかえってる部屋

書籍が本棚を埋め、宿泊客が自由に使えるように開かられてる間


「なんかタイムスリップしたみたいだろ?」

「そうですね。」


窓からの景色、チラつき始めた雪を眺める。



今、この瞬間、

2人で同じものを見て感じられる
この幸せをくれたユノのことを
今またもっと好きになる。


離れている時も僕のことを考えて
この場所に連れて来てくれたから…



「離れてるって感じ、しませんね。」

「俺ら?」


「どこにいても、会えてなくても大丈夫ですよ。そう思いません?」



僕の言葉が静寂の中に響く



そっと重ねた手



いつだって側にいる。心はずっとユノと



「…なんで俺の欲しい言葉
あっさり、くれるんだろうなお前は。」

「僕の欲しいと思ってるもの
あっさりくれてるユノだからですよ。」




ユノってば覚えてるくせに、また知らんふりして
有名な文豪ナンチャラさん、ね…



「今日は月、出てないですね。」

「……、ん。」


「覚えてくれてたんですね。」

「…まぁ、な。」



そっか。ここでコレを見つけて、あの夜のこと思い出してくれたんだ。

本当にユノらしい。
最高のクリスマスデート


月が綺麗だと言った僕に
ナンチャラさんが「愛してる」の訳をそう言ったんだろって…ユノが、


あの時の気持ち

気持ちだけじゃなく、光、空気、匂い、音
ユノのはにかむように笑うその映像まで、

鮮明に…、脳裏を駆け抜ける

胸をきゅぅっと掴まれるような、甘い記憶
目の奥がじわっと熱くなる



ユノも、そうだったのかな。






「せっかくですから、下心抜きに温泉制覇、してみましょっか。」

「あ、その後、夜鳴きそばも食っちゃう?」

「それ、良いですね。」



夜は長いんだ。

楽しいイブの夜にしよう。ユノ







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Category - 嫌われる覚悟はできたか

4 Comments

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2017/12/17 (Sun) 00:33 | REPLY |   

僕猫  

レ◯ニ◯さんへ

\(//∇//)\読み返しがたらなくって、あれもこれもなてんこ盛り状態な文章でごめんね〜〜。
感想読んでたら気付いた←早よ気付け!

大抵、脳内映像1割目標で文字化してるんだけど、3割くらい書いてて…何を言いたい!ってなってる…←オンニに反省吐いてどうするw

とにかく色々あったねっていう←今度は1割に満たないw

ナンチャラさん…、まぁ、初夜思い出してしまったユノくんとチャンミンくんなんだけど、どうなるかな?
そりゃぁ、長い夜ですから。
温泉まわったってせいぜい2時間でしょ?そんなにかかんないか?
待ち合わせからダダダっと計算するとラーメン食べたって0時を過ぎない…はず←はず?w
あ、とにかくBLやもん。そこはそれ、ねぇ。

ポチは大型犬にしては大往生で、なにしろチャンミンが幼稚園の時にチャンミンの兄弟になったんだもん。今チャンミンは大学3年から3年前っていうと…。あれ?6回目のクリスマスだけど…あれから5年後の話じゃない?コレってもしかして←基本的なミスに今気付く
やっちゃったね〜。0を1とカウントしてるよ僕猫←ぷぷ
あーっこういうとこだよ。やっぱね。みんな正直だな。って思う拍手数←で、グチるw
もう、見なかったことって言うことで年数をX年にしてこよう←えーーーー!
年数は…計算外だったよ←アホやw

まぁ、そこは置いといて←コラ!
オンニ希望通ってよかたね〜〜。
そして、全力でハグに行くに決まってるから…マウスピース必要ね。
でないと歯が当たっちゃうから←ぷぷ

2017/12/17 (Sun) 04:31 | EDIT | REPLY |   

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2017/12/17 (Sun) 15:03 | REPLY |   

僕猫  

レ◯ニ◯さんへ

おろ?時間通りにアップしたはずじゃけど?
アップされてなかった?( ゚д゚)うっそん←その後弄れてない。

そうなの。ドキンドキンしちゃって眠れなかった…
でも吐き出してスッキリ←ぷ
妄想もしたしね。

いい子いい子ありがとう♡

え?あぁ。社長宅←ぷぷぷ
腐ってないふりしなきゃw
でもトンペン探し…たい←そこではダメ!

ワンピね。了解!
ワンピ…ワンピ…ワンピ……、←漁っても出てこねぇなw
買いに行くか…

さぁ!元気貰ったし明日も頑張る!イエっす!
ありがとう♡オンニ〜〜!

2017/12/17 (Sun) 18:43 | EDIT | REPLY |   

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