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STRAWBERRY MOON

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我はわれ也 36

Category - 我はわれ也








鏡に映った自分の姿を満足気に見つめるユノが愛おしくて、また暴走しそうになる心を抑える。




僕が付けた痕をひとつひとつ指で辿る


カラダを拭くのもそこそこに腰にタオルを巻き付けただけの状態で洗面台に身を乗り出すようにして











そんなに嬉しいもん…なんですかね。

おびただしい数、僕の嫉妬の数量



しかも
風呂場でも僕を煽るように身を寄せてくるから、



「…服、用意してきますね。」

「ん。ありがと。」



お礼の言葉は僕に向けられるけど
視線は鏡に映ってる僕が付けた痕で


…本当にユノは、全く、



寝室に戻るとクローゼットから、適当に見繕う。

パジャマにしても良いような服

自分はさっさと着て、ベッドのシーツを剥ぎ取る。




右手にはユノに貸す服
左手には汚したシーツと僕が脱ぎ捨てた服


…やっぱシーツだけ先に洗わなきゃだよな
全部一気には入りそうも無い。






脱衣室に戻るとまだ見てる。
…飽きない、んですかね。


「ユノ、早く着ちゃってください。
風邪ひきますよ?」


痕を隠すようにユノの肩に着替えを乗せる。
ずっと見られてると、こっちが恥ずかしい…


「ん。わかった。」



…わかってねぇだろ!
まだ、見てる…


そんなユノを横目に洗濯機にシーツとタオル類だけ放り込み、洗剤を入れて乾燥までを選択してセットする。

他の洗濯物は籠に入れ…ってまだ見てんのかよ!



「ユノ!」

「ん。わかったってば。チャンミンは母ちゃんみたいだな。」

「…早く服着ればいいんです!」


言われたくなかったら、早く着ろよ。
ったく、こどもか!

って、心の中で毒吐きながらも
顔が緩む。


幸せそうにされていると、僕の嫉妬も良かったのかなって思えるから…



まぁ、いいっか…





「ちょっとだけ、どいて貰えます?」

洗面台の横の雑巾を取り、お湯を出してきつく絞る。


ベッドのシーツを剥がしたら下まで濡れてて
拭いて乾かさないとシーツを敷けない。



僕の様子を見ながらやっと服に袖を通したユノは、子ガモのように僕についてくる。



「あ、ひでぇな…」

「拭けば大丈夫でしょ。」


僕が拭いてる傍で、僕がその辺に撒き散らしたゴムの袋やらパッケージのカスやらを拾い集めてゴミ箱に入れて

ジェルも拾いあげると部屋から消え、水音が聞こえてくる。


何も考えられず、し放題だったから、容器もベトベトだったはず…




本当、セックスの後まで大変だな。
でも、まぁ…、いっか。



幸せな余韻に浸りきれない


けど、ユノとだったら
こんな時間も意外と楽しいかもな。






布製のマットレスはシミのようになってて

引っ越す時は、ベッドも買え替えかな?
セミダブルじゃ2人は狭そうだし

セックスする時なんか、ユノが何度も落ちそうになった。



…って、デッカいの運び込んだら込んだで…
みんなの目が怖いな。

ヤル気満々かよ。って思われそうですよね。


和室なら、布団でいけるけど…
って、僕の頭の中ソレばっかじゃないか!






「チャンミン、取れそう?大丈夫?」

「乾かせば大丈夫でしょ。」

「…ごめん、な?」

「なんでユノが謝るんですか。
2人でしたことでしょう?あ、ソレ…」


もう半分以上減ってるジェル


「…チャンミンちに、置いとく?」

「そう、ですね。」


僕が引っ越すまでは、うちでしか出来なそう

…筒抜けだと言うユノの部屋では
無理、でしょ?


ニッコリ笑うとサイドボードの上に置き
ゴムもご丁寧に並べる

…って、まぁ、僕の寝室に誰か来るってこともないし…な。


「虫除けになるかな。」

「は?」

「…それともチャンミンが変態くんって思われるだけで、興奮されるだけかな?」

「はぁああ?」



ユノの言葉はたまに不可解だけど…



「こういうの好きな女だったらヤベぇかな。」

「……、ユノ。
僕がユノ以外を連れ込むわけないでしょうが!」


「…チャンミンが連れ込まなくても、押し倒しに来る奴もいるかもしんねぇじゃん!」

「僕はそんなにモテません。」


「…気付かねぇのか、理想が高いのか…」


要らぬ心配してんじゃねぇっすよ。ったく。


「僕の理想はエベレストより高いので。」

「……、そ、か。俺、頑張んなきゃな。」


…って、アホか!
僕が好きなのは、ユノだろ?


「軽々しく抱くような僕って思われてたら心外なんですけど。
僕が好きなのはユノでしょう?」

「そっか。」


本当に嬉しそうに笑うから、お小言を飲み込む。
ずっと怒ったままでいられない。

すぐに心が解けるんだ。ユノといると



こんなユノとも大喧嘩する日が来るのかな?
そんな日が来ても…、想いは揺らがないかも


魂…、か。


魂が惹かれた。なんて、初めて言われた。


この理屈抜きの想い

誰に何と言われようと
この選んだ道を歩き続けられる気がする。

この道を歩き続けるための努力だったら、
きっと苦じゃない。



「乾くまでリビングでのんびりしましょうか。」

「俺、腹減った。」

「僕もです。」


僕の手の中から雑巾を抜きとると


「じゃあ、ご飯係はチャンミンな?」

って…、共同生活に慣れてる奴は要領いいな。

僕も負けないようにしないと、ずっと作らされそうだな…



「…よく洗ってしっかり絞って、シワ1つないように広げて干して下さいね。」

「りょう、かぁい。」


…ったく、本当にこどもみたいだな。

僕のお小言にここまで順応してるのは
ある意味、希少価値だけど




リビングに行くと食べ終わった食器もそのまま

少し炭酸が抜けたビールを流し込みながら、キッチンと往復する。

唐揚げ残ってるし、卵とじにでもするか…


食器を水につけ、冷蔵庫を漁る。


こんな時間も楽しい。
本当に楽しいことだらけだ。


僕の27年間ってなんだったんだろう?


ふとそんな想いも過ぎるけど…
これからの方が人生長いよな。って


新しいビールを飲みながら、鼻歌混じりに食器を洗う。







これから、その人生って奴を死ぬほど考えて
挫折感や無力感…、不安

それでも
立ち続けるための強さを追い求められる


そんな未来が待ってるとも知らずに


ユノとの楽しい時間に浸りきってた僕だった。








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