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我はわれ也 22

Category - 我はわれ也










「話があるのなら、外で聞きます。」と言った僕を鼻で笑い、ズカズカと家に入っていく。




「コレ、どうしたんだ?ひでぇもんだな。」




床は綺麗にしたものの、壁に残った無数の傷





…僕の言葉なんて無視

勝手に家に入ってきて、
心に入ってこようとして…


やっぱりスルーなんかする人じゃないよな。
簡単には逃してくれない、







「僕にだってキレる時くらいあるんですよ。」

「まぁ、オタクの方がキレると厄介って言うしな。」


って、何情報だよ。
オタクだからこうなったって訳ではありませんけどね。





「…なんで電話してこねぇんだよ。
やっぱ、なんかあったろ、おまえ。」

「契約切られただけです。
大して稼ぎがあったわけでは無いので問題ありません。」


「壁、こんなにする程キレた、のにか。」


鼻でまた笑うと、ゆっくり僕を観察するように覗き込む。





「ドンへがな。チャンミンの様子がおかしいって電話してきたんだけど…」

ドンへさん、が?

「やっぱ、おまえんとこにも、仕掛けてきてんだろ?
ユノが孤立するようにする、仕掛け。」


「関わるなっていう手紙がきたくらいで、別に…」


写真のことは…、言えない、






「おまえがさ。忙しいから、なんて理由でサッサと電話切ったり、理由も聞かず募集停止させるなんてことねぇって…」


…ドンへさん、


「ユノを心配する言葉もねぇっていうのが引っかかるって言うから来てみりゃ…」


クソっ、なんで僕はこうなんだ…
ツメが甘すぎるだろ




「ビンゴ。だな。
戦意喪失か?オタク兄ちゃん。」





言葉とは裏腹に…

この前もそうだったけど、ヒチョルさんってなんでこんな優しい顔、出来るんですかね、


伸びてきた手が、僕の頭をゆっくり撫でる。



「戦意喪失ってわけじゃねぇだろ?
ひとりで抱えこもうとすんな。」

「…僕は…、なにも、」




「何よりおまえが要だって事、忘れんじゃねぇぞ?
おまえが潰されたら、ユノまで潰れる。」



僕は潰されたりなんかしない。と思う…
だんだん分からなくなってきてるけど、


…ジワリ、ジワリと毒に侵されてく感覚


何が正しくて何がいけないことなのか
境界線がぼやけて見えて



人を殺したい気持ち
心の中で何度も何度も…何度も殺して

人の不幸を心から願ってしまう

…僕の心の闇



ここまで人を憎いと思ったことは、ない
誰かを傷つけたい、と思ったことも




深い海底をもっと深く、もっと深くへと自ら進んで行ってるかのような感覚






「ユノの心の支えがおまえなんだから。な?」


反対だよ。

僕が僕でいようと
どうにか留まれているのは

僕がユノさんに支えられてるから…


あの人が僕に向けてくれてる
信頼に応えたいから、ですよ。ヒチョルさん



それじゃなかったら、

壁ではなく…、
僕のポリシーを歪めても深いところまで潜って


悪意をそのまま返すだけの僕に






「大丈夫です。潰されたりしませんから。」

「そうかよ。」






目の前に何かが入った袋が差し出される



「傷つけられたプライドは、10倍にして返してやるのよ!」


「はぁ?」

「オタクなのに、この名言を知らねぇのか?
あり得ねぇだろ。」


…って、ヒチョルさん、
思いっきり声裏返して言ってたけど、アニメかなんかか?


「知りませんよ。そんなの…」


で、受けとった中身は…、カツ丼?

こっちは親父ギャクかよ…、って、
自然と笑いが溢れた。




「いいセレクトだろ?腹満たして、風呂入って寝ろ。」




明後日、朝迎えに来る。
そう言うと忙しそうに帰っていった。



詳細を無理に聞かないってことは、ヒチョルさんにも今回みたいな事、あったってことかな








ヒチョルさんの言うとおり、
お腹を満たして風呂に入ると、世界が鮮明に戻ってくる。


変に脳にばっかいって滞ってた血流が
淀みなく流れ始め

気付かぬうちに硬くなっていた筋肉も解れて

消えかかっていた心や言葉が僕の中で灯り
喉の奥の苦味やつかえが取れていく



ここ数日の僕をヒチョルさんが持って帰ってくれたみたいだ。



ドンへさんもヒチョルさんも…凄い人だな。




…ユノさん
どうしてる、だろ…、





こんな風に心揺さぶられるって事は
ユノさんのこと…好き。って事なんですよね。

なんとも思ってない人のことなら、こんなにならない。


でも好きって…
どこが、ってのもわからない。
何が、ってのもわからない。

一目見てってわけでも…、第1、男だし



って、そんなこと重要じゃないのかもな。


今、僕の脳みその9割9分ユノさんってなってるんだから…きっとそれが答え。




こう言ったら変に聞こえるかもしれないけど、欲情するのは女にだし僕は異性愛者だ。


女性の胸を見たら、素直に反応するし…


セクシャリティーの部分で欲情してユノさんを抱きたいっていうのはないけど



でも、理屈抜きでユノさんの力になりたいし

キスをしたいって思ったり、抱きしめたいって思ったりするし



ユノさんを包み込みたい。
愛したい。

僕だけを見ていて欲しい。と思う。





僕みたいに思ったりする人っているのかな。

異性愛者でも同性を好きになったりする?
それとも、同性とか異性とか考えちゃうこと自体がナンセンスなのか?


人を好きになるって…、どういうこと、なんですかね。

って悩む時点で、好きってことか…でも、




僕がユノさんのために出来る事って
僕が支えになれることって


ただ気持ちに応えればいい…ってわけじゃないですよね。







「…ユノ、…、」






つい零れ落ちた言葉が、胸の奥に染み渡っていく




過去より未来を見つめていきたい


あなたの心にいる僕より
今の僕があなたの支えになりたいから…











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Category - 我はわれ也

4 Comments

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2017/11/03 (Fri) 20:19 | REPLY |   

僕猫  

み◯の◯ょ◯さんへ

こんばんは(〃ω〃)
毎日来てくれてるのねん♪

え?アレ?
誰のセリフって…エバのアスカしゃんどす(о´∀`о)←ぷ
えへへ

動き出すけど、最初は動かされてる感かな?
チャンミンも自分を見つけてけるかな?
振り回されてるようで…かもねん♡

またたまにコメしてにょん♪嬉しい(*´ー`*)

2017/11/03 (Fri) 21:11 | EDIT | REPLY |   

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2017/11/03 (Fri) 22:58 | REPLY |   

僕猫  

レ◯ニ◯さんへ

ヒチョルさんに撫で撫でしてもらいたいの?オンニ(´⊙ω⊙`)
じゃあ…僕猫が…←何がじゃあ、じゃ!w

うふふ。バレてた?
だよね。あの口調はw

ん?うんうん。ドンへさんもヒチョルさんも良い人♡
ヒチョルさんの名言がアスカさんだって分かるオンニも相当な…
え?僕猫?
僕猫もエバみてました♪

ヒチョルさん、いっぱい知ってそう〜〜
フィギュアもお家に飾ってそう〜〜
そんなことないのかな?どうかな?

チャンミンの激情ってリアルだとなさそうなんだけどな。
こんなに怒るんだ…(・Д・)って見てた僕猫。
このチャンミンくんは、激しい一面を持っているみたいです。

さぁ、今日と明日はヒチョルさんday
頑張れヒチョルしゃん♡

2017/11/04 (Sat) 07:19 | EDIT | REPLY |   

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