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STRAWBERRY MOON

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話はここから絡まる 40








ベルを押す手が震える。

電話では、今日来る事を伝えたし、おじさんも渡米前に会いたいから…、と会社を休んでくれてる、らしい。

何度も来たことのあるユノの家

でも、足がすくむのは、僕らの関係を知ってるおじさんに会うのが初めてだからで…


ユノは普通に僕の家に来たけど
きっと、普通、なんかじゃなかったんだよな。


改めてユノの行動力に頭が下がる。





「チャンミンくん。いらっしゃい!
お父さんも今か今かと待ってたのよぉ?」


ドアが開いた途端、明るいおばさんの声

笑顔で僕の手を引く温かさは
やっぱりユノのお母さんだな。って思う。


どんなに緊張してても、包みこんでくれる包容力

いつだって変わらない。


「平日にすいません。バイト休める日がこの日くらいしか無くて。」

「いいの。いいの。
お家の方にも行ってこれた?大丈夫?」

「あ、これからですけど、まぁ、はい。」


大丈夫っていうのは、ユノとの関係の事だろうけど、おばさんが心配すること、なのかな?

いつだって僕をユノと分け隔てなく家族の一員みたいに接してくれてたけど、今もそう。

心配そうに、僕の背中を撫りながら、大丈夫。って何回も…


「おばちゃんはね。チャンミンくんの味方だからね?ユノがなんかしたら、叱ってあげる。
本当に何にも考えず突き進んじゃうからあの子。
本当に大丈夫?」

って、

押し切って付き合ったのは僕なのにな。
…先に襲ったのだって、僕だし…

おばさんの目には、ユノが無理矢理って見えてるのかな?


「…あの、僕がユノを好きで、なので、なにも。」

「そう?なら良いのだけど。ユノのチャンミン大好き病は昔からだから…ね?」


チャンミン大好き病って…
そんな風に見てたんだ。


「僕も昔から、です。」

「なら、よかったわ。
ほら、チャンミンくん彼女さんとかいた時期あったでしょ?だから…」

「すいません。」


掘り返されたくない過去だけど、そういう道を選んだのは僕だったし

今の状況の方がおばさん達にはショックじゃないかな?と思うんだけど、おばさんからは嫌な雰囲気は感じられない。


いつもと変わらない。

優しいおばさんのまま。






「おう!来たか!チャンミン。」

って、おじさん…もう飲んでる?
ユノもそんなにお酒弱く無いけど、おじさんは酒豪。

昼間っから飲んでたらおばさんに叱られそうだけど…

おばさんを見れば「しょうがない人でしょ?」と言うように目配せしてくる。


そうだよな。飲まなきゃやってられない心境…だよな。




「おじさん。お久しぶりです。」

「そうだぞ。もっと寄れ!会えなくて寂しいぞ。チャンミンっ。」


完璧酔っ払いだよなぁ。どう切り出したらいいのか…


「…あの、」

「俺にはよくわからん。正直な。」




言い出しにくい僕の言葉を取るように




「ただ俺にとっては、2人とも大切な子だ。」


僕の目を見て、僕の心を真剣に見ようとしてるのは、わかる。


「僕らにとっても、そうです。
おじさんもおばさんも僕の両親も
僕らにとったら、大切な…家族です。」

「そうか。ならいい。」

「え?」

「よく分からんが、無理矢理、ではない。ってことなんだな?おまえが来たってことは。」


そう言ってお酒に口をつける。


「俺には嘘つかねぇって誓ったの忘れたか?」

「覚えてます。」

「なら、いい。
本当に訳わからんが、しょうがないな。おまえらの問題だ。」




本当に正直な人だな。
男同士、惹かれあうなんて、考えても無かったこと。

それでも、しょうがないって




「そんな言い方ないでしょ?お父さんは。」

おばさんからダメ出しされてるけど、変に分かったふりされるより、よっぽどいい。



だって、ユノだったら…
いい家庭築いて、おじさんもおばさんも孫を可愛がって…

きっとそんな風になってたはず。
そんな未来を夢見てたはず…



「僕には、おじさんとおばさんの夢を…、孫とか抱いたりする夢を見せられないけど…」

「何アホな事言ってるんだ?おまえは。」

「え?」

「どんな普通に見える家庭でもな。あれだ。色々あるわけだ。…孫はカワイイって言うけど、俺にはそれも分からんことだ。
今、カワイイのは、おまえとユノ。それしか分からん。」


おじさんの「分からん」は、昔から。


分からん、けど、コレでいい。
分からん、けど、コレじゃダメ。


いつもその時を大切にして生きてるおじさんらしい。
やっぱり、ユノのお父さんだよな。

感覚的な物言いだけど、大丈夫って言ってくれてるみたいで…





「僕はユノの事、一生かけて側にいて支えたいと思ってます。」

ごめんなさい。よりも、もっと違う言葉

それは僕の意思を示すほか無くて


「…そっか。まぁ、若いんだ。肩肘張らずに素直にぶち当たっていけ。それで、ユノの事要らんってなったら、スパッと振ってやれ。
どんな形になっても、俺はおまえらが元気で笑ってりゃそれでいい。」


どう説明しようか。なんて考えてた自分が浅はかだったって思うしかない。

おじさんは、もう腹を決めてる。

もしかしたら、ユノが産まれた時からずっと積み上げられてきた「大切」の重みの違い


全ての責任を背負う覚悟を持って、ユノを育てて、家庭を守ってきた大人の覚悟


ユノが決めた事に口出ししない。という覚悟


守りきる自信があるから言える言葉


僕らはまだちっぽけで、悩んで落ち込んで…
足がすくむのに



「なぁ。チャンミン。
俺はおまえの親でもあるって勝手に思ってるが、それでいいか?」

「はい。」


ずっとお父さんのように感じてた。
小さな頃から、ずっと…

両親と同じような

そんな感覚。


きっと僕はユノの家族ひっくるめて、ユノが好きなんだ。…ずっと。



「なぁに、泣いてんだ。小僧の頃から変わんねぇな。」

おじさんだって泣いてるくせに…

「おまえひとりで来るなんてな。そこは大人になったってもんだな。」


満足そうに微笑む顔は、やっぱりユノに似てる。

喧嘩っぱやくて、すぐに手は出るけど、理不尽な物言いはしない。

良い悪いの基準だって、自分の立場よりも僕らを思って考えられたこと。


怒られた過去を振り返っても、おじさんの身勝手な怒りは、無い。


凄い人だな。って素直に思える。


「母さん、1000円貸してくれ。」

っていきなり話が変わるのも相変わらず。

借りた1000円札にあと4枚1000円札を足して僕に差し出す。


「ほれ、留学の餞別だ。持ってけ。」

「ありがとうございます。」

「あ、悪い。チャンミン、そん中から1000円貸してくれ。」

ん?なんで?と思うけど、おじさんに1000円を返すとおばさんに戻してる。

「今度来た時、1000円返すからな。」



あ、おまじない?
ユノのおまじない好きって、おじさん譲り?

僕が無事帰って来ますようにって、こと、だよね。


笑いと涙が溢れる。


ヤバい。
僕がユノの力になりたくて、おじさんと話に来たはずが、おじさんに背中を押してもらってる。


僕はいつになったら、この人達の支えになれるんだろう。


「チャンミン。笑って旅立て。
ユノには、しっかり働かねえと捨てるぞって尻蹴ってやれ。な?」


おじさんが豪快に笑う中、おばさんにもお守りよって安全祈願を渡されて…


やっぱり、ユノの家族だなって…
頑張って帰って来よう。と心に誓った。


うちの両親も、変わらずで、
ユノにいつでも顔出すように言えって言われて、向こうに着いたら、連絡するように。とだけ


なかなか涙が止まらなくて、苦労したけど…


まずは、ユノの職場の人たちにしっかり挨拶しなきゃですよね。





乗り馴れた電車


目指すは、



ユノ…ですね。いつでも…





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Category - 話はここから絡まる

6 Comments

僕猫  

みなさんへ

まずは20000拍手の区切りを迎えられたこと感謝します♡
ありがとうございます!

拍手数が全てではないけれど、読んだ後にポチッと押すのって、結構面倒いっていうのも分かるので、押してくれる気持ちがとても嬉しかったりするわけです♡

まだまだ、文章力もなし
改行も下手くそのまま
漢字だって間違えちゃう

そんな僕猫の文を読んでくれて、応援してくれて、すっごく嬉しいですよー!

って、コメ欄にて叫んでみましたが…
気付くかな?|( ̄3 ̄)|


さてさて、リアルの情報の多さにおったまげーな僕猫
嬉しくって何度も見返してるうちに…

はっ!こんな時間!
ってなって、脳内妄想文字化が遅れてます

自転車操業的な?←(@ ̄ρ ̄@)

でも世に吐き出したいので、吐き出させていただきます←迷惑行為だろw

脳内ダダ漏らし…これからもお付き合い頂けると嬉しいです♡

それでは〜〜\(//∇//)\

あ、面白いこと思いつかなかったので←え
キリ番記念企画は持ち越しで←ぷっ

だってだって!
誰もコメに提案書いてくれないんだもん!!←ぷっ

_| ̄|○

2017/09/28 (Thu) 17:52 | EDIT | REPLY |   

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2017/09/28 (Thu) 21:24 | REPLY |   

僕猫  

レ◯ニ◯さんへ

なに?しりとりしてくれたの?(≧∀≦)
で、「ストーカー」ってw
おいおいおーい|( ̄3 ̄)|僕猫呼びました?←ぷっ

あー確かに、水道橋博士ね?みないね。
で、僕猫は水道橋博士って見て、葉加瀬太郎って思い浮かんで…
あ、しりとりじゃなくて、連想ゲームになってるしw

ん?リクエスト?
ずっとイチャコラ?え?もうひとつが僕猫絡み?なぬ!
イチャコラかぁ。この2人も大概だけど…脳内探ってみるね。
りょっかーい!

僕猫絡み…は、あー、僕猫が猫の視点で見てる2人ってのは昔書いて…、世に出てないけど、きらりんに勝手に送りつけて「変態!」って言われたやつが…←それ、出しちゃいかんやつねw
んー。その子達が動けば書いてみるのも面白いかなぁ?←おいおい

ん?ユノの両親?
うんうん。僕猫大好きタイプ。
多分、この人がモデルになってるのかな〜〜♪っていう人がいて
脳内で勝手に動いてるけど、リアルが影響してることって多々あるから。

って、僕猫の話って、こんなシーンいる?ってとこばっか切り取ってるような気がする今日この頃。
2人の絡まりシーンが……少なく、ない?←今頃気付く

もっとイチャコラシーンを切り取って書かなきゃよね?←ぷっ

2017/09/28 (Thu) 22:08 | EDIT | REPLY |   

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2017/09/29 (Fri) 00:58 | REPLY |   

僕猫  

僕兎さんへ

な、泣けちゃった?
うん。いろいろ思いを考えると。うん。そうだね。
僕猫の脳内ってなぜか両親(ぽい)人たちが出演してくるんだよ。
2人と友だちだけで話が進まない…
いるのか?なシーンを切り取っちゃって…で、でもチャンミンへの影響力っていうか…なんちゅうか…で。(。・ω・。)テヘ

キリ番踏まれた方は恥ずかしがりやさんなのか、それとも僕猫に絡まれたくないのか←オイオイ
レ◯ニ◯さんがリク2つ置いてってくれたけど
僕兎も何かある?w
ヒントにして徐々に〜〜書いてってもいいかな。
SSとかもアリよね。

ん?夜中コメでも問題ないよぉ〜♡
コメ返遅くなっちゃうけど(≧∀≦)嬉しす♡
お仕事がんばーーー!花金!

2017/09/29 (Fri) 06:32 | EDIT | REPLY |   

723621mam  

これは泣ける、、、
お話は書き手さんの分身だから。
僕猫さんに感動してる。

2018/10/05 (Fri) 19:35 | REPLY |   

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