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STRAWBERRY MOON

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話はここから絡まる 22







駅までの一本道
チャンミンと並んで歩く

昨日は暗かったから当たり前のように繋いだ手も、気恥ずかしくって繋げない。


元気に駆け回る子供たち

ぶつかるように通り過ぎ
俺たちもよく行った駄菓子屋に消えていく


小遣い出し合って何買うか言い合って
店先でひとつのもの分け合って食ったっけ





玄関先で触れた唇の感触が甘くて苦い。



あの頃から俺のこと想ってくれてたんだな。と思うと
遠回りしてきた自分たちが切なくて…



あの日のことは、俺にとっては特別

俺のファーストキス

忘れるなんて、ないだろ?




突き飛ばそうとする奴が目に入った瞬間
あたり前のように体が動いてチャンミンを庇ってた俺だったけど

ヒーローのようにはカッコ良く決めることが出来ず…

情け無い事に、崖を滑り落ちちゃって

気付いたら病院で、泣き顔のチャンミンがいた。


早く笑顔のチャンミンに戻って貰いたくて
いっぱい飯食って治して


退院した日はチャンミンの家で両家揃ってお祝いをした。




親父たちは酔っ払い
お袋たちは話に花を咲かせ




なのに…笑顔に戻って欲しかったはずのチャンミンは悲しそうな顔


「チャンミン。笑ってよ。」

そう言う俺の袖を引っ張って
俺は玄関先に連れ出された。



緑茂る葉
丸い可愛い黄色い花が咲き乱れ
その下に立つ姿は…

…なんかチャンミン。お嫁さんみたい。

そんなこと思ってた俺に、



今にも溢れ落ちそうなキュるんとした瞳を揺らして

「…傷、ごめんね。」って、

目の下の傷痕に優しく口付けてきた。


その唇の感触をもう一度確かめたくって、俺はチャンミンにキスしたんだ。


もう一度、守る誓いを立てながら


それで笑顔が戻ったから、凄く嬉しくて

チャンミンにはいろいろ言い訳したけど
…ファーストキスに浮かれて、その日は眠れなかった。




ずっと側で守ってく
俺はずっとチャンミンだけだった…のに


どんどん俺の手から離れていって

悔しくて苦しくて
自分も…と、彼女作ってセックスして

でも…

こういうことをチャンミンもしてるんだ…ってショックを受けて


それでも心が求めるのは、チャンミンで…
チャンミンしかダメで…




…って、俺たちも随分迷走してきたよな。









「ユノ、はい切符。」

チャンミンの財布から出てきた『かえり』と書かれた切符

往復切符は『いき』と『かえり』2枚

チャンミンと一緒に帰れるように願掛けした


「…ゆの?」

「ん」


何か言ったら、涙がこぼれ落ちそうだから
出された切符を受けとって…


「ゆの?」


受けとった手が震えそうになるから
グッと握りしめる。


「……そんなに握ったら、シワになっちゃいますよ?」

「ん」


痛いほどの視線を感じるけど、顔があげられない。



…俺は、チャンミンに相談もせず

確実な未来が欲しくて
離れても明確な繋がりが欲しくて

焦って焦って

出した答えは、両親へのカミングアウト

本当はチャンミンの両親にも頼もうと思ってた。

2人で生きていきたいって…




反対されたら
もしかしたら…

2人では帰れないかもしれない。

…一緒の家に帰れる俺たち…
そんな願いを託してチャンミンに預けた。




でも、



「…おじさん。なんて言ってましたか?」

改札を抜けて人も疎らなホームに着くと、世間話を聞くかのような軽い音色

「ユノは、なんでこう…、もっと上手い方法とか、根回しとかしないんですかね。」


きっとチャンミンだったら飄々とやってのけられたのかもな。

今までだって、絶対ダメって言われそうなことも、チャンミンだと、すんなりオッケーだったりした。

俺が動くと…いっつも2人で怒られる羽目になるのは…、なんでだ?



「ユノの良いところですから仕方ないとは思いますが、直球過ぎるんですよ。」

「そっ、そんなことねぇぞ?今回は途中まではうまくいってたんだ。」

「途中…まで?」



そう。途中までは、親父は笑顔で聞いてたんだ。
これなら上手くいくって思った瞬間、鉄拳が飛んできた。

それは、やっぱり…



「…チャンミンのこと、傷付けるようなことしやがってって。」


親父の逆鱗に触れたのは、チャンミンを抱いている事が言葉の端に出た瞬間で…

俺が無理矢理チャンミンをヤったんじゃねぇかって、鬼の形相で掴みかかってきた。


親父はチャンミンのことを我が子のように可愛がってたから、それは「おまえには嫁にはやらねぇ」くらいの勢いで

俺が息子なんだけどな…


「チャンミンのことを傷付けるようなことしたら、2度と敷居はまたがせねぇ!ってぶん殴られた。」


ちゃんと合意の上だったって、俺言ったのに…


「その上、なんも守れないひよっこの癖に、手ぇ出しやがってって、尻、蹴られた…」


「はぁ?バッカじゃないですか?
なんで親にそんな内情まで…
…おじさんに会った時、どんな顔すれば良いんですか…アホユノ。」


真っ赤になったチャンミンが可愛い
よかった。一緒に帰れることになって…



「…ごめんな?
でも、よかったの?チャンミンまであんなことしちゃって…」

照れて赤いだけではない左頬



おじさんがあんな風に手をあげるところを初めて見た。
多分、初めてなんじゃないか?

おじさんの手が震えてて、胸が痛くなった。


俺のせいで、おじさんもチャンミンも傷つけた。



「いつか言わなきゃいけないことが、前倒しになっただけです。

…これでユノは僕から逃げれなくなっちゃいましたね?」


ホームに入ってきた電車の風圧で
ふわりと髪が舞う。


「ユノといられれば…
一緒の夢を見続けることが出来るなら…
僕はそれだけで、いい。」



そんなこと、


そんなこと…言うなよ…

チャンミンがどれだけ両親を大切にしてるか
俺の両親の事もどんだけ思ってくれてるか

ずっと隣で見てたんだ、知ってる。

…そんな強がり、言うなよ


絶対、そんな風にならないように…
絶対する。







「ユノはやっぱり、ユノですね。
僕がいないと…ダメです。よね?」

「チャンミンがいないと、俺、ダメだわ。」

「でしょう?」


満足気に頷いて、俺の手をとる。


「では、上手くいってた部分も含めて、ちゃんと僕に話してくださいね。
…おじさんに会う時の対策、立てなきゃいけませんから。」

「わ、かった。」

「戦う時は、2人で。ですからね。」

「ごめん。」



電車の中で、おずおず話す俺

クスクス笑いながら聞くチャンミンに安心して



揺れる電車がゆりかごに


チャンミンの笑い声が子守唄になった。






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むふふ〜♪うはは〜♪(о´∀`о)と溶けてる僕猫
大好きってコメ頂き…ニヤケが止まんないとかって、オヤジっすかね?ダメ?
いや、わーっとるがな、わーっとる。んなね、変態僕猫にね、きゅるるん上目遣いでね「大好き♡」って言ってるわけじゃねぇことくらい分かっとるっす。
でも…、ヤッパ、萌えます←変態!ボケ猫!

あ、(・Д・)ノソコ!引かない!襲わないからっ!

今日も呼んでくれてありがとう♡違かった…
今日も読んでくれてありがとう♡

ハクション大魔王じゃないんだから、呼ばれねぇしなボケ猫…ブツブツ…
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Category - 話はここから絡まる

7 Comments

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2017/09/10 (Sun) 17:53 | REPLY |   

僕猫  

レ◯ニ◯さんへ

きょーーーっ\(//∇//)\
なんすか?その大盤振舞いは!!
ハグちゅう付き「僕猫さん♡凄い♪大好き♡」って!!←いや、ハート付いてたか?ボケ猫w

…押し倒していいですか?←コラ!!

んでも、ホロリと泣いてくれたの?
マジで?

…涙舐めとっていいですか?←変態!!!

うふふwこんなお馬鹿な(大馬鹿な)僕猫が書いたとは思えないっしょ?
だって、脳内映像文字化やもん♪
脳内映画の書き写しやもん♪←ぷっ

多分…、脳味噌が別個なんだと…思う。
にゅほほぉ〜〜♪

ワタシ、根は真面目ないい子です(・Д・)ノ←自分で言ってりゃ世話ないな…

コメントありがとう♡嬉しかったにょ♪

2017/09/10 (Sun) 19:45 | EDIT | REPLY |   

僕猫  

み◯の◯ょ◯さんへ

はい(о´∀`о)そっちで怒られました。
僕猫も脳内映像見たときは「そっちかよっ!」って突っ込みましたよ。うんうん。
マジでいいキャラお父ちゃんでした。

そそ。あの可愛いらしいお花に囲まれて幼な子たちがブチュっと←って僕猫が書くと変態風味やな…
可愛くて、脳内スクショをば←やっぱり変態w

今日もコメントありがとう♡嬉しいのう(о´∀`о)

2017/09/10 (Sun) 19:51 | REPLY |   

僕兎  

OH~NO~‼

ちょっとぉー!
もしかして昨日は…
僕兎が僕猫さんのお話と出会って3ヶ月の
記念日だったではないかーっ‼(6/9←(//∇//))
オーマイガッ!なんたるミス!うぬぬ…
昨日は朝からライブチケットの
エントリーのことで頭がいっぱいだったのじゃ~
許してたもれ?m(;∇;)m
え?気にもしてなかったと?
なぬーーーっ?そんなことはあるまいに…
拗ねておるだけじゃろ?フッフッフ( ̄ー+ ̄)
初いやつ、もっと近う寄れ♪
それでプレミアムを申し込んだはいいけど
写真登録ができなくて焦りまくり~ヽ(д`ヽ彡ノ´д)ノ
そこでもたついてどーにもならず…
結局遠隔サポートに泣きついて事なきを得たわ!

僕猫さんのお声かけでオプコメしてみたじょ(〃^ー^〃)
清水の舞台から飛び降りる覚悟で勇気を出してみた♪
それなのに、悪徳お代官みたいな醜態を
さらしてしまったけど大丈夫かの?
真っ白いふわふわキューティラビットを
演じようと思ったけど無理だったわ。ρ(тωт`)

モッコウバラって棘がないんだね?
秋篠宮眞子様のお印でもあるとか…( ゚ロ゚)!!
黄色いモッコウバラが咲き乱れるとこで
ヽ(●´ε`●)ノをしたユノとチャンミン♪
幼いながら誓いのkissみたいだね~
まるで婚約式のよう…*。・+(人*´∀`)+・。*

僕猫さん♪
読者さんから温かいコメントを頂いて良かったね!
どれだけ励みになったことでしょう。
皆様。。。
これからも僕猫さんをよろしくお願いしますm(_ _)m



2017/09/10 (Sun) 23:39 | REPLY |   

僕猫  

僕兎さんへ

およ?そだった?
僕猫…記念日に疎いなり…←ぷっ
結婚記念日も忘れ←最悪w
誕生日さえ…怪しい…←オイオイw
娘の生年月日を忘れ←コラコラw
「あれ?何年生まれだっけ」と問いかけられ続けた彼女は…生年月日を書く書類を僕猫が書き始めようとすると隣で「◯◯年◯月◯日」と言うようになった←ぷっ

なので、愛の深さと関係なく…
日時を覚えるのが苦手って思ってにょん←ぷっ

およ?僕兎はフワフワ兎のイメージらしいにょ?
メルヘンチックに頑張ろう←ぷっ

で、お!凄え席をば!!
写真を送らねばなんだね。お疲れっす!

え?モッコウバラってマコちんの?←コラ!捕まるぞ!言葉慎め!
ほぉ!!初めて知っただよ。
ひとつ賢くなったにょ(о´∀`о)ありがとう!
チュウする可愛い2人を妄想してね♡

勇気出してオプコメさんきゅっしゅヽ(;▽;)
嬉しかったにょん♡

2017/09/11 (Mon) 00:17 | REPLY |   

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2017/09/11 (Mon) 15:09 | REPLY |   

僕猫  

ゆ◯こさんへ

はじめまして(。・ω・。)
あらまあ、前後とは!!!惜しいです!
でも、その数字に後押しされてのコメントとは、
(●´ω`●)嬉しいです♪ありがとうございます♡

あら(*⁰▿⁰*)そんなに褒められちゃうと照れますね。
状況心情、伝わってたらホッとします!
うんうん。僕猫ペースで楽しく書いていきますね。

今後も仕事の合間やお家でまったり、むふふ♪って読んで頂けたらと思います♡
あ、エロんの時は、周りに気をつけてね?
「変態さん」って思われないように♪(´ε` )←僕猫、子に見つかったw

2017/09/11 (Mon) 19:50 | REPLY |   

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