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STRAWBERRY MOON

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話はここから絡まる 21









何事も無かったように談笑するユノ…



けど、それって…
その傷って…




「それにしても、ハタチ過ぎたユノくんとやり合うなんて、チョンさんも若いなぁ。」

だなんて、父さんは何も気付かないんだろうか。
母さんは薄々気付いてるのか、落ち着きなく色んな物をユノに勧めてる。



「血の気多いんですよ。親父は。」

笑いながら、ユノも答える。

そんなやり取りをユノの隣でヒヤヒヤして見てる。
さっきから心臓がうるさいくらい鳴り響いて口に運ぶ物すべてに味がない。




ユノは僕たちの関係を言うために、うちまで来たんじゃないかって…

おじさんとやり合ったのは、僕のことで、じゃないかって…


僕の中で確信めいた何かが騒つく。




「もう少し、飲めるだろ?ハタチんなったら、一緒に飲みたくてな。」

お気に入りのウィスキーをユノに勧める父さんを止めることすら出来ない。

ユノはユノで、「うわっ、しみる。」だなんて言いながら…

あ、傷が口の中にも?


「ユノ、大丈夫?ですか?」

「うんうん。消毒、消毒。
おばさんの海老フライも美味い!」


本当に美味しそうに口に運ぶ。
「チャンミンが料理上手なのは、おばさんの美味い料理食ってきたからだよなぁ。」って、昔から変わらない甘え上手なユノのまんま…

僕らの関係について、食事中一言も言わなかった。



食べ終わるとおもむろにバッグから袋を取り出して

「ごめん。チャンミン。渡すの忘れてた。」

って、中を見れば着替えで…

「…用意してくれてたんですね。」

実家だから、それなりに服はあるけど、高校時代の服ばっかりだったから、バイトに来てくのはどうだろう?と思ってたから、思わず頬が緩む。

「着替えて…くれば?」

「じゃぁ。そうします。」

席を外すのは不安で躊躇する…けど、余りにもユノが普通だったから僕は着替えるために2階へあがった。




着替えて、荷物を持って階下に降りる。

もうそろそろ出ないと…

そう思って、





「…、そうは言っても、ユノくんだけに負担を課すわけにはいかないだろう?」

聞こえてくる父さんの声が固くて、扉を開けるのに躊躇した。

隣の客間に移って、2人だけで話てる様子

母さんは、片付けしてるのか?




「チャンミンが留学する事は、僕の希望でもあって。
1年後には今の大学に戻るし、荷物はあのままにしといて欲しいんです」

「1年間もユノくんだけに家賃を負担させるのは…」

「おじさん。僕も働けるかもしれない場所が近いんです。
ちょうど3駅のところで、なので、大学卒業してもあの場所がちょうど良くて…
大家さんもいい人だし、部屋も気に入ってるし」

「ハタチを過ぎたって、まだまだ子どもなんだ。頼れるところは頼ってくれた方が…嬉しいんだがなぁ。」


大きな溜息が聞こえる。

ユノが譲らないとき、周りはこうなるんだ。
何を言っても引かない。

ユノが本気で譲らない。

そう決めた…とき




「…おじさんには、どうしても頼みたい事があるので、それまで、ポイントを貯めておくってことじゃ、ダメですか?」

「それは…」

「それは、俺が…、あ、僕が一人前になったら。」

「俺、で良いよ。ユノくんが、僕、だなんて言うと擽ったいったら…

あぁ、全く、こどものままでいて欲しいと思うのは、親の我儘かねぇ。」




…ユノはどうしてこうも、僕に相談もなく

一緒に考えようって言ったのは、ユノじゃないかっ!



思いっきり音を立てて居間の扉を開ける。


「ユノ。何の話ですか?僕に相談もせず、何を勝手にっ。」


親には見せたことのない僕だったと思う。


声を荒げたり、
ましてや人に摑みかかるなんて…


「チャンミン…、ごめん。」

そう言うユノの上にのしかかり
ユノの胸倉を掴む僕を…


「チャンミンっ!やめなさいっ!」

引き剥がそうとする母さんの手が僕の腕を掴むけど…






「僕がどれほどユノを愛してるのか。
あなたはまだ、わかってないんですか?」


ユノは目を見開き…


「わ、かってる。から、あそこでチャンミンを待ちたくって…」

「あそこはひとりで住むには、それ程安くありません。どうするつもりなんですか?」

「…親父に、前借り頼んだ。利子つけて返すって…」

「それで殴られたんですか?」

「ちっ、違う。それは…」


僕の両親の様子をうかがうように目が泳ぐ


「僕とのこと、おじさんに言ったんですね?

…なのに、僕のうちでは、一人前になってから頼みたい事があるだなんて、遠まわしに

僕の気持ちが信じられませんでしたか?」


「…違う。」


「僕がちゃんと両親に言ってなかったからですか?」

「違う!ちゃ、チャンミン。俺が勝手にケジメをつけたくてっ、俺の決意を示したくてっ、俺がチャンミンを絶対に幸せにするって、守ってくって言えるまで…」

「僕がユノを幸せにするんじゃいけないんですか?2人で幸せを掴みとるんじゃ…だめ?」


ごめん。ユノは悪くない。

ユノなりに考えて、僕の両親を大切に考えて…
僕が言い出せなかったこと
踏み出せない一歩をユノはひとりで乗り越えてきたんだって…、わかってる。

この怒りは自分への怒りだ。

今だって、ユノを利用してる。


面と向かって、両親にユノとのこと言えないからこうして…



「チャンミン。いい加減にしなさい。
ユノくんは、何も責められるようなことはしていないだろう?」

父さんの冷静な声は、僕の浅ましい考えなどお見通しだと言っているようで

「チャンミン。こちらへ来なさい。」


ユノから降り、無言で父さんの前に跪く。

目を合わせた瞬間、頬に強い痛みが走り、目の奥に火花が散る。


「おじさんっ!」

「ユノくんは黙っていなさい。
チャンミン。これでユノくんがしてきたことと並べるとは、思うな。
チャンミンの分の家賃は父さんが支払う。それを返すのは、チャンミンだ。」

「…はい。」

「…ちゃんと自分の道は自分で切り開きなさい。今日のところは、ここまで。
ユノくんのポイントも無しだ。納得させる事が出来る物を持ってきなさい。」

「おじさん…、ありがとうございます。
ごめん。チャンミン。
あ、おばさん…」

「ユノくんもチャンミンのこと、そういう…」

「そういう、愛してるです。おばさん。」



「…本当に、チャンミンが女の子ならチョンさん家にも迷惑かけなくて…」

「違うっ。チャンミンだから。俺は、ちゃんと頑張れる俺になれるんです。チャンミンだから」



「ユノくんっ、母さん、今日はここまでだ。
これ以上、聞くことも言うこともないっ。」

「…あなた…」


打たれた頬がジンジンする。

けど、脳はうまく動くようになった。
さっきまで、怯えるように固まって動けなくなってたのが嘘みたいに


「父さん、また出発前に帰ります。…留学書類とお金のこと、ありがとう。
母さん、また連絡する。色々騒がせてごめん。

ユノ…、…今日は帰りましょう。」


そうだよ。
ユノが探しものだなんて、おかしいじゃないか。
こどもがつくミエミエな嘘のようなユノの嘘

どんだけ僕はテンパってたんだろ…


それに…
父さんは僕らの事、肯定も否定もしなかった。
それは僕を信頼して僕に委ねるってことで

母さんは僕の気持ちを知ってたのに何も言わなかった
それは内心複雑だけれど、僕たちを引き離すことはしないということ


そして、ユノがうちに来られたって事は

ユノん家もうちと一緒だったってこと…だよな。多分…
そっちは希望的観測だけれど…


ごめん。ユノ…


「…ちゃ…」

「ユノ。帰ろ。」


自分とユノの荷物を拾い上げ、ユノの腕を引く。


「気をつけて帰りなさい。
ユノくんも…、また、ゆっくり酒でも…」

「はい。…あの、お酒美味しかったです。
おばさん、ご飯美味かった。ご馳走さまでした。あの…」

「いつでも食べにきてね。ユノくん。」


お互いに気不味さがあるような空気だけど、
それでも…、やっぱり両親にとっても、ユノは特別なんだ…


僕らが帰ったら、色々と考えて苦しむのかもしれないけど

僕たちがお互いを思い合って真っ直ぐ進んでいけば、きっと、そのうち喜んで許してくれる日が来るんじゃないかって思えた。



「…チャンミン、怒って、る?」

「怒ってないけど、怒ってます。」


玄関を閉め、そっと引き寄せ軽く唇を合わせる。


「なっ!ここ。」

「うん。家の前だから、ここまで。」

「おまっ、ダメだろ。ここ…」

「大丈夫。陰になって、そんなに見えないですから…」


花も終わり、もうすぐ剪定時期のモッコウバラの陰


…初恋、幼いころの幸せな時間

あなたには私が必要です
あなたにふさわしい人…


そんな花言葉



淡い恋心を抱き、つるを伸ばし黄色い花が咲き乱れるなかで頬に寄せたキス

幼いころの僕を、ユノは覚えてないかな?


「これって、6月ごろ咲いてたよな。」

「そうだよ。」

「…あれって、あの頃から俺を好きだったってこと?」

「そうだよ。鈍感だね。ユノは。」


小5のあの怪我が治ってユノが退院したあの日…

両親はユノとユノの家族を招いて食事会を開いた。


…僕はユノの手を引き、2人で抜け出し
初めて起きてるユノの傷痕にキスをしたんだ。


このモッコウバラが満開だったその下で


「…、俺のファーストキスはチャンミンだったんだよな。お前は?」


そう、その時、ユノは…
「これからも俺がちゃんみん守るからな。」
って、僕の唇に自分の唇を押し当ててきたんだ。


真っ赤になった僕を不思議そうに見て


「チャンミン真っ赤ぁ。誓いのキスはこうするんだぞ?」って…、テレビで観たんだ。だなんて、天然炸裂させて



「僕だって、初めてでしたよ?」

僕の方が昔からマセてたんだ。
ユノとキスをかわし、ユノとの未来を夢見た。



「チャンミン…、ごめん。ありがとう。
俺がこれからもチャンミンを…」

「これからは一緒に…支え合おうよ。ユノ」



あなたにふさわしい自分でありたい。
ユノには僕が必要だと

そう思える自分になりたい。



…でも、やっぱり、今回も2人で怒られることになっちゃったな。


ユノの強引な行動が巻き起こす事でいつも2人で怒られてた。

それが僕らの未来を切り開いてきたっていうのも事実で…



僕も、ユノがいて初めて…僕になれるんだ…








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と拍手会話の方もサンクス♡←え、前向き?w

えっと、今日はお話どこで区切ったらいいか分からず…長いかな?
短かったり〜長かったり〜で、ごめにょ|( ̄3 ̄)|
こんなん映像でしたけど…親だったら…複雑?
で、また絡まるお花が出てきました。可愛い花言葉でしょ?垣根にしてるお家があってね。すっごく綺麗だったの♡そのイメージ←って誰も知らんわ!

今日も読んでくれてありがとう♡
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Category - 話はここから絡まる

9 Comments

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2017/09/09 (Sat) 16:06 | REPLY |   

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2017/09/09 (Sat) 17:22 | REPLY |   

僕猫  

レ◯ニ◯さんへ

え?Σ( ̄。 ̄ノ)ノいいの?巻きこまれて?
やっほう|( ̄3 ̄)|嬉しいから舞っていい?舞っていい?←またどこかぶつけるなw

そうだねぇ〜。
両親はきっとどっかでは分かってたのかなぁ?
ちっちゃい頃からくっつきあるってる可愛い2人…萌←僕猫視点w
納得させるだけのものを作っていかなきゃね♪うん。
きっと、今までの大学生活(チャンミンの我慢w)で、見せてきたものが頭ごなしの反対にならなかったのかな?って思ったり…
自慢の息子たちなのかな?うん。

え?僕猫ロマンチスト?
おぉ(//∇//)お花は好きなの。花言葉とかね←ぷ
ん?文章のギャップ?好き?
あーーー。お話のあとのアホンね。
あれもこれも僕猫なのさ♡
あの文体で、もう一つの顔が即バレしたんだけどねぇ〜〜♪あはは
リアルは8割あとがきの私やねw←ぷっ

笑顔は良いことだよ♪笑って生きよう〜♪

今日もコメさんきゅ(о´∀`о)また巻きこまれにきてね♪

2017/09/09 (Sat) 18:11 | REPLY |   

僕猫  

み◯の◯ょ◯さんへ

(`・ω・´)放置が好きって…
それでSではないとな???(*⁰▿⁰*)

にょーーーーーっ!それをSと言う!←ぷっ

えっと、チャミ父母に感動して頂き、恐悦至極なのじゃが、ユノんちは鉄拳飛びましたけど?w
飛んじゃいましたけど?

どうしよう←ぷっ

モッコウバラをググったの?
わぁお!さんきゅ(о´∀`о)
綺麗でしょ?素敵でしょ?ロマンチックが止まらないでしょ?

さぁ、その下で幼い2人がキッスをばしとるのを妄想してたもれ〜〜♪←変態!

今日もコメありがとう♡たまに拾ってよん?ね?

2017/09/09 (Sat) 18:20 | REPLY |   

僕猫  

僕兎さんへ 拍手コメ返♡

なに!オプコメ祭り?
それは楽しそうやなぁ〜♪

僕兎♡いつでもオプコメして良いからね♡
大丈夫(о´∀`о)怖くな〜〜い♪怖くな〜〜い♪

ほよ?僕兎、保護者気分かにょ?
そうなんだよぉ(つД`)ノ
ついに相手にしてもらえたんだよぉ〜( ;∀;)
で、エントリーもね。
一個だけ、都合ついたの。
マジで嬉しい!ってか、取れるのか…心臓バックンバックンで、胃が痛いw

2017/09/09 (Sat) 21:12 | EDIT | REPLY |   

しあん  

大好きです

僕猫さん
はじめまして。
いつも素敵なお話ありがとうございます。
特にこのシリーズは大好きで、毎日14時を楽しみにしています。
文才がないのでいつも読み逃げですが
今回ばかりは感動のあまりたまらずコメントさせていただきました。
どうか二人の未來が花言葉通りの暖かいものになりますように、、。
これからもお話楽しみにしています。

2017/09/10 (Sun) 02:01 | EDIT | REPLY |   

僕猫  

しあんさんへ

はじめまして(*^^*)
このお話が大好きって言って頂けて嬉しいです♪
本当にね。花言葉通りに2人の未来が暖かいものになると良いね。

僕猫の脳内で繰り広げられる映像を言葉に変換してるだけなので…それがちゃんと伝わってるのか…と心配になったりするんだけど
こうしてコメント頂くと「わぁお!僕猫もそこ感動したんよ!」って伝わってることに安心します♡

勇気を出してコメントしてくれてありがとう(о´∀`о)
その気持ちもとても嬉しかったです♪♪

2017/09/10 (Sun) 07:08 | REPLY |   

とことことっと  

はじめまして

素敵な二人のお話、楽しみにしてます(*´∇`*)花言葉と共に、二人の仲がどんどん進んで・・・ドキドキしちゃってます。我が家の庭には朝顔もフウセンカズラも、モッコウバラも植えてあります(笑)

2017/09/11 (Mon) 01:55 | REPLY |   

僕猫  

とことことっとさんへ

はじめまして(●´ω`●)〜〜♪
ほよ!!な!全部咲いてるの?なんて素敵な!!
お花がたくさんのお家って憧れだわぁ(о´∀`о)←僕猫、お世話が出来ないくせにw
僕猫脳内花言葉〜〜♪のブーム?いや…乙女チックブームだなw
進展していって…そして…←ぷっ

コメントありがとう♡です♡また遊んでねん|( ̄3 ̄)|←顔!!

2017/09/11 (Mon) 07:22 | REPLY |   

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